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#きゅう ページ9
．
こんなにも平日に早く帰ることが出来るなんて。
感動。
行く先は勿論決まっている。
もっと話したいこともある。
だから、
・
「きしくんっ」
一目散に外から姿が見えてからは、一目なんか気にせずに店内に駆け込んだ。
いつしか店員さんの中でも私の存在は暗黙の了解になっているらしく、全く気にされない。
「ん、Aちゃん今日はやいね、お休み？」
「いや、今日はたまたま早く帰れて」
＿＿特等席。
なんちゃって。
一番奥のいつものテーブルはもうお決まりだった。
まだ早いから、お客さんはそんなにいなくて。
「ねえAちゃん聞いてくれる？」
シャーペンを動かしていた私にいきなり声が降ってきた。
その声で見上げなくても分かる。
また、悲しい顔してる＿？
．
．
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作者名：彗音．。 | 作成日時：2018年11月12日 17時
