思いは、一緒。 潤Side ページ16
「ねぇ和。俺は、和が、何を考えて、何を思って、何をしたいのか、わからない。もちろん、全てわからないわけではないけど。だから、思ってること、全部言ってほしい。もちろん、俺も全部言う。和が、難病だからって、立ってるところは一緒だよ。和が、上でも、俺が、上でもない。もちろん、どちらが、下でもない。ずっと、一緒だよ。だから、話して。今、和が、感じてること、思ってること全部。」
これで、和が、話すかどうかわからない。なにせ、ここは、病院だし。
戻ってからの方がいいかな。
(和)「潤くん。。。。またね。」
はぁ。だからさぁ。隠せないよ。和。俺は、逃がさない。さっき、目付きが変わったよね。安心したような目に。
ふふ。攻めてみますか。
「あっ。言ってなかったけど、俺、和と、一緒に暮らすから。」
(和)「えっ。なんで。」
やっぱり、その反応だ。
「ずっとそばにいてほしいんでしょ。。。。さっそくだけど、俺んちに来るか、俺が、和んちに行くかどっちがいい？」
まぁ自分ちを選ぶよね。
(和)「潤くんちにいきたい。」
えっ。マジ。和。俺んちに来るの。
待てよ。和は、話す気なんじゃ。
「オッケー。じゃあ、帰ろっか。」
(和)「俺んちよってね。」
「もちろんだよ。マネージャー待ってるし。ほら。」
何年ぶりかな？和と手をつなぐのは。ましては、俺から手を繋ごうとするのは。和は、下を向いたまま、なにか考えている。やっぱり、無理かな？手を繋ぐのは。
「和。ほら。手。繋ご。」
できるだけ優しく。和が、これから家に帰って話しやすいように。
「うん。」
やっと繋げた。
絶対に、この手を、放さない。
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作者名：翠奈 | 作成日時：2021年8月21日 15時
