たった一つのこの世界でたった一人の君を私は愛すると誓った【kikkun】 ページ1
四角いブロックで出来た世界
月も星も、土も木も、剣も食べ物も
全部四角いこの世界で私たちは生きていた
「ああああああ！！！！」
目の前できっくんが死んだ
この世界は死んでも死ねない
ベッドから起き上がったきっくんに回収しておいた道具を渡す
「サンキュー！」
「もー、すぐ死ぬんだからほんと。死なないでよね」
キッと睨むとヘラヘラときっくんが笑った
本当にこいつ、危機感ってものがない
夜が来た
ゾンビが沢山来るので早めに寝たいところだがこの世界はそれすらも許してくれない
モンスターが近くにいると眠れないのだ
「…めんどくさ」
ゆるしてくれないというのにあろま達は寝ようと試みている、仕方がない
家を抜け出して月明かりに照らされながらモンスターを殲滅していく
数が多い…これは面倒だなぁ
そう思っていたらクリーパーが目の前に飛び出してきた
チカチカ
あっ、死んだ
直感
直感というか、死ぬ
完璧に死ぬ
ごめん皆！まだ寝れそうにない
「馬鹿ぁぁぁぁ！！！！！」
きっくんのうるっさい声が森に響く
手を掴まれてる、ってか死んでない
「死ぬなっての！死ぬなっつったの誰だよ！！？」
「私」
「じやあ死ぬなよ！！」
敵を鮮やかに殲滅_________とまではいかないが、
クリーパーを爆発する前に倒したり、矢だらけになりながらスケルトンを倒したり
かっこいいなぁ、必死に戦って
「おし！これで寝れんだろ」
「ん、ありがとう」
にっこり笑うときっくんは顔をそらして口笛を吹いた
照れてるときの癖だ
「かっこよかったよきっくん」
「マジ？やったぜ！惚れ直した？」
「元々これ以上ないくらい惚れてるよ」
また口笛
私達は拠点に戻りながら雑談をして、帰ってあろまに笑われて
何だか楽しくて、結局気がついたら皆寝てた
続く
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作者名：睡眠酸素 | 作者ホームページ：ホームページの追加は禁じます。
作成日時：2017年3月19日 21時
