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「この自分が作り上げた筈のない立ち位置が生きずらい」
友人が言っていました
彼女は人間不信、話すのも接すのも目を合わせるのも声を聞くのも怖いそうです
彼女は友達がいます
それが唯一の救いだと、私は願いました
しかし、むしろ蝕んでいたのです
いつの間にかいじられキャラが定着し、理不尽に暗闇に落とされて行っていました
「俺は何故かあのキャラになってて、ずっとああしていかなきゃいけないのかなって
とても辛い、俺はこんなキャラじゃない、生きづらい、怖い」
彼女はどんどん暗くなっていきました
正確に言うと、裏側が
友達の前では面白く優しい暴言を吐く狂気的な子
クラスメイトの前では内気でゲーマーで絵が大好きな子
素は、愚痴愚痴愚痴、恐怖で自我が保てないときもあるほど、
嫌だ嫌だ、怖い怖い、と言って眠るときもあり、朝起きると涙の跡がくっきりとある時も、
彼女が何故ああなってしまったのか
小学校六年生での虐めより前、
彼女が話さない数年に問題があったのかもしれません
否定の言葉をかけられ続け、言葉をかき消され、
そして、虐めによって…
彼女だって望んだわけではないし、寧ろ嫌だと思います
優しい彼女は皆に嫌われたくないし、不快にさせたくないと言って耐えるのです
高校生になって、変わればいいのですが…
助けてくれなかった担任、何かしようとして何もしなかった教師
何も知らない校長、逃げた友達と傍観してた友達、気付けなかった親
そして、話を聞いていただけの私達
ごめんなさい、ごめんなさい
私がああしてれば、もっと
私がこうしてれば、もっと
君は、楽になれたんだろう?
ごめん、本当に、ごめんなさい
君のSOSに気づけなくてごめんなさい
君は伝えたかったんだよね、私に
私達に
「助けて」
って、
ごめんなさい
気付けなかった
気付きたかった
ごめんなさい
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作者名:睡眠酸素 | 作者ホームページ:ホームページの追加は禁じます。
作成日時:2016年12月8日 22時