名前の無い酸素【実況者】【短編】 (ページ12)

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雷恐ろしビビってるキヨさんを復活祝いにページ12

「っうぇい！？」
「どんな叫び声してるんですか先輩」
「いや、べつに、怖く、なん、か、な、な、無いか、からな」
「さ、もう一回ここやりますよ」
さっきよりも大きく、流石に驚く
「は、はひぃ！？」
あ、今、せ、先輩と抱き着いてる状態ってやつかな
「す、すいません」
「は、離れんなよ！こ、これ終わるまで！」
あ、強がってる。
「きょ、今日こそ、お前を救ってやるからな」
「はいはい。もうすぐでまたやり直しですよ」
何回も自分が消えた日を先輩はやり直している。
だから、雷が嫌いらしい。
今日は抱きつき作戦ですか
「先輩、もう良いんです。心残りありません。最期に先輩とこうしている時間が有って」
ごめんなさい。
やっぱり、先輩は元の日々を歩んでほしい。
止まれないんだから。ほかの先輩も歩み始めてる。
自分はリセットして、サイコロ振って、先輩に辿り着いて
どんなもんだい。とドヤ顔で言ってやるんですから。
「それでは、お疲れ様でした。先輩」
「あぁ。....じゃあな」
雷は嘘のように無くなり、雨雲と一緒に自分も消えていく。
先輩には、太陽みたいな笑顔が一番なんですから。

「あ、すいません」
「こっちこそすいません」
今、ぶつかった奴のことどっかで見たことあるような気がする
「お久しぶりですね、先輩」