ポーカーフェイスが崩れない(桃) (ページ30)

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番外編④ ページ30

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小「っ！！まっ…待って！！」

先日みたいにまた俺は全力で走っていた

ここまで来ると何のドキドキかわからん

でも、夢中で追いかけていた

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事務所の外は散りかけた桜が吹雪いていた

『綺麗…』

木の下にはまた森田さんがいて

その横顔は今日は笑顔だった

桜吹雪の中に佇む森田さんが

あまりにも綺麗で

天使かと思った

小「好き……」

『えっ？』

気付いたら口にしてた"好き"の言葉

『小瀧さんも好きなんですか…桜』

小「……………」

しまった、また心の声が漏れてた

でももう、気付いた

小「ううん、俺が好きなのは…A…」

『からかわないでください…ほら、お家帰りますよ。送ります』

もう笑顔を向けてくれることは無かったけど、前よりも優しさを感じる言葉たち

あぁ…この人は不器用だけど

仕事熱心な人なんだ

キツい言葉も俺たちを思っての発言だと思えば

愛おしさが溢れてきた

小「よろしくお願いします♡

何ならAちゃんのお部屋でもいいぞ♡」

『嫌です、あと名前呼び辞めてもらえますか？
誤解招くんで』

そのまま他愛もない話をして

お家に送ってもらった

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小「その日！一目惚れしたの！」

濱「へー…そんなことあったんや」

中「てか何で前マネそんな怒ってたん？」

小「なんか俺らと繋がり目的でここで働いてたのバレて、社長にバレて飛ばされて、八つ当たりされてたらしい」

藤「最低やな～望」

小「うえっ！？何で俺！？笑」

『みなさーん、収録始まりますよー！』

小「あっそうそう！

この事Aも知らんで…内緒やで♡？」

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