空色と笑顔と.3 ページ10
箱から一つ抜き出し、火、お借りしますね。と言って置いてあったシッマのであろうライターを使って火をつけた。
吸い込んで煙を吐く。やはりシッマのやつは重い。
未だに面食らった様な顔をしているシッマが少し面白くてふ、と笑った。
それが面白くない、とでも言うようにそっぽを向くシッマ。
「……なんや吸えるんかい」
『お付き合い程度には。コネシマ、さんのは重くて私にはキツいです』
「そうか？慣れやろ」
シッマもまた新しい煙草に火をつけてふぅ、と煙を吐き出す。
会話がまたなくなって止まる。
……うん、気まずいな。
シッマも同じように思ったのか私をみてなぁ、と声をかけてきた。
「……さっき」
『？はい？』
「さっき付き合い程度には、って言ったやろ。なんの？」
『……ここだけの話ですよ？』
「？おう」
『未成年の頃、私やんちゃしてて。周りの子達が吸ってたので合わせるように吸ってました』
「……」
あれは何年前だったろうか。
悪い友達と仲良くなって夜遅くまで遊んだり、学校をサボったり。所謂不良みたいな事をやっていた。
だからお付き合いで煙草も吸っていたけれど進学してその子と別れた際に吸わなくなって辞めたのだ。
懐かしい。あの頃は若かった。懐かしむほど時も経ってはいないけれど。
シッマは目を大きく開いて、そして肩を震わせて、そして。
高笑いをした。
「くくく、あーっはっはっは！！！！！！！！」
『え、え？』
『ひひひ、お前……ええやん』
『え、えっと？』
「尖ってんなぁ！！」
『は、はぁ……』
「気に入ったわ！！これからよろしゅうな！！A！！」
『は、はい。こちらこそ……？』
バンバンと肩を叩かれ満面の笑みを浮かべられる。
えっなんで私は気に入られたの……？
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※注意として
本文中で未成年喫煙の描写がありますが推奨しているわけではありません。
未成年喫煙は禁止されていますので真似しないでください。
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.＊桜餅＊.@柿の種軍団_副団長(プロフ) - 凄く面白くて、最初から一気に読んでしまいました！私も作者やってますが、こんなに素敵な作品作れません…！体調に気を付けて更新頑張って下さいね！応援してます！ (2021年1月10日 22時) (
レス) id: 61b4604950 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 低評価荒らしでしょうか…？反抗するためといってはなんですが、星10を押させて頂きました、これからも応援してます！頑張ってください！ (2020年12月15日 23時) (レス) id: e30e1010c9 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - 続編おめでとうございます！！とても読みやすくて好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年12月14日 1時) (レス) id: dc1a08746a (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅ｨ(プロフ) - 続編おめでとうございます！！これからも楽しく読ませて頂きます！(￣^￣)ゞ (2020年12月6日 15時) (レス) id: a969f38b6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：螢 | 作成日時：2020年12月5日 20時
