ただの村娘がひょんなことから軍の客人になりました 2

赤色と睡眠と.5 ページ16

二人の頑張りや他の幹部が早く目を通して書類を返してきてくれたので案外書類は直ぐに片付いた。
二人に感謝を述べた所「今度なんか褒美をくれ」と言われ私はそれを了承して二人は部屋を出ていった。
今の私は何をしているかというと未だに寝ているトントンが起きた時に謝罪と状況説明をしなくてはいけないために部屋の中で本を読ませてもらっている。
因みに本はトントンの部屋の本棚から拝借した。
本くらい大丈夫だろう。
ぱらりと私のページを捲る音のみだったのに急にドタドタと音がし始めた。
あ、これ起きたな？

「……」
『おはようございますトントンさん』
「何盛った」
『っ、くる、し』
「何盛ったんやって聞いとんねん」

私を視認すると距離を詰めて私の首を掴むトントン。
息がしづらくとても苦しい。

『しんぺいさんに、頼まれて、睡眠、』
「Aちゃんごめんな〜！！書類一枚抜けとった……ってトントン何しとんの！？」
「……オスマン」

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