案内と客室と ページ39
「こちらです」
『はぇ……大きい、綺麗……』
「何か分からない事がございましたら何でもお聞きください」
『は、はい。ありがとうございます……ちょっと見て回っても？』
「部屋の中でしたら構いませんよ」
『ありがとうございます』
荷物を適当な所に置いてもらって部屋を見て回る。
全体的にシックな感じで纏まっており高級感が漂う。
さすが客室。というか私なんかが使っていいのだろうか。
うろちょろと歩き回って大体の部屋の構造を理解した時テレスさんから声をかけられた。
「バーンズ様。私幹部様の所へ行ってまいりますので何かございましたらこちらを」
『は、はい。えっとこれは……？』
手渡されたのは丸い機械。
防犯ブザーに近いそれは私の手に収まるくらいのサイズだった。
「呼び出し鈴の様なものです。真ん中にあるボタンを押していただくと私に信号がいくようになっておりますのですぐにお伺い致します」
『なるほど……分かりました』
「では何も無ければこれで」
敬礼をして扉を閉めてテレスさんは去っていった。
がらんとした部屋に沈黙が流れてどうにもそわそわしてしまう。
結局窓際にあるデスクに座る事で落ち着いた。
暫くしてコンコンと扉を叩く音が響く。
どうぞ、と促すとテレスさんが入ってきた。
「お待たせしました。幹部の皆様がお揃いになりましたのでお呼びに来ました」
『わざわざありがとうございます』
「いえ。では着いてきてくださいませ」
『はい』
そのままテレスさんに続いて部屋を出る。
高級感の漂う大きいドアの前で立ち止まり、テレスさんがコンコンと扉を叩きテレスです。お連れ致しました。と言うと中から入れ、と返答が来る。
そしてテレスさんからどうぞ。と促され私は扉に手をかけた。
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みかん - おおおおおお面白いっ!!頑張って下さい 失踪しないで貰えると助かります (2020年11月28日 2時) (
レス) id: 400c5ef02d (このIDを非表示/違反報告)
ばか - 神ですか？神ですね (2020年11月27日 20時) (レス) id: c631d10487 (このIDを非表示/違反報告)
レーナ（アンテファン） - 続き楽しみにしてまーす！！！頑張れんこん！ (2020年11月12日 19時) (レス) id: c89295cbe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：螢 | 作成日時：2020年10月3日 14時
