娘と幹部達と ページ13
grサイド
「娘を城に迎えたい！！！！」
「「「「「「「「「「はぁ？」」」」」」」」」」
集まれる幹部みんなを集め、興奮気味に告げたその言葉に困惑や呆れなどの思い思いの表情を浮かべる。
深くため息をついた我が書記長、トン氏は呆れながらこちらを見ていた。
「一応聞いたるわ。その理由は？」
「異世界からやってきて最先端の技術を知っているところ、あとは俺と対等に言い合いをした所だな」
「グルちゃんと対等に、ねぇ……」
「なんで異世界から来た、なんて信用できるの？」
ふむ、と考え込む大先生に疑いの目をむけるひとらん。
しかしそれを遮ったのは先にすまほという箱を手渡したロボロだった。
「いや、そこは信用できる。というかするしかない」
「は？どういう事やねん」
「グルさんが持ってきた黒い箱な、この国はもちろんこの世界中探してもない技術やねん」
「ということは異世界からやって来た、は多少信じてもいいって感じっすかね？」
「そうなるやろうな」
解説するロボロに納得するショッピ、ひとらん、チーノ、エミさん。対してシャオロン、シッマ、トン氏、大先生、ゾムは微妙な顔を浮かべていた。
「……異世界から来た、って事を認めたとしてもや。そいつが危険やないって理由はどこやねん」
「せや。そんな素性も分かってないような人間、危ないに決まっとるやろ」
睨み付けるようにこちらをみてそういうシッマとシャオロン。
彼らは近接の隊であるからかこの幹部の中で人一倍警戒心が高い。
だから俺が呼ぼうとしている人間を警戒するのは分かる。
「そうだな。危ないかもしれん。だがそれならばいっそ近くに置いておいた方が安心だと思わんか？」
「はぁ？何言うとんねん。近寄らせんのが一番に決まっとるやろ」
「俺はアイツから聞いた情報を全て覚えていない。それにロボロも解析している間に疑問点が出てくるだろう。それを聞きに行った時に殺される方が危険度が高いと思うのだが？」
「そんなん城におっても同じやろ」
「城でそんな事をすれば逃げられない事など明白だぞ。幹部に大勢の軍人が集まってるんやからな」
「……それはそうやけど」
「俺自身としては危険とは思っていない。だから迎え入れてお前達が判断するのが一番と思うのだが」
「……」
「諦めや。こういう時のグルさんは意地でも引かんで」
はぁと深くため息をついて引くことを促すトン氏。
二人も俺の諦めの悪さが分かっているからか不服そうな顔をしながらも分かった、と呟いた。
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みかん - おおおおおお面白いっ!!頑張って下さい 失踪しないで貰えると助かります (2020年11月28日 2時) (
レス) id: 400c5ef02d (このIDを非表示/違反報告)
ばか - 神ですか？神ですね (2020年11月27日 20時) (レス) id: c631d10487 (このIDを非表示/違反報告)
レーナ（アンテファン） - 続き楽しみにしてまーす！！！頑張れんこん！ (2020年11月12日 19時) (レス) id: c89295cbe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：螢 | 作成日時：2020年10月3日 14時
