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8話。 ページ10

神子「そこの子、どうした。何に怯えているのだ。」


女の子「あっ...え...っと」


A「大丈夫、怖くないわ。ゆっくりで良いからね。お姉さん達に話してほしいな。」


男の子「ば、化け物...」


神子「化け物?」


男の子「化け物に兄ちゃんが連れていかれたっ...夜道を歩いていたらっ、見たこともない化け物が
  現れてっ...俺達には目もくれないで、兄ちゃんだけ...」


A「そう...怖かったわね...」


神子「その化け物はあの家に入っていったのか?」


男の子「うん、うんっ...」




男の子は、こくこくと頭を上下に動かして必死に私達に伝える。それだけ怖かったんだ。




炭「どうしたんだ?A。」


A「この子達のお兄さんが見たこともない化け物にこの家に連れていかれたらしいです。」


炭「二人で後を追ったのか?」


男の子「うん、兄ちゃんの血の跡を辿って...怪我してたから」


炭「そうか、よく頑張ったな。大丈夫だ!俺達が悪い奴を倒して、兄ちゃんを助ける!」


女の子「ホント...?ホントに...?」


炭「うん、きっと!」


神子「(んん?何だこの音は...)」


善「炭治郎...なあ、この音何なんだ?気持ち悪い音...ずっと聞こえる」


神子「我もだ。」


炭「音?」


A「音...しますかね?」




私はよく耳をすました。すると、ポン、ポン、ポンと和太鼓の音が立て続けにこの場に響いた。


そして、鳴りやんだ瞬間______家の二階から突然人が放り出され、




A「...え?」




ドシャッ______


そのまま落ちた。


子供「っ!!」


神子「お前達!見るでないぞ!」


炭「大丈夫ですか!しっかり......!」


A「大丈夫!?」




炭治郎君と私はすぐに駆け寄り、男の人の状態を確認した。


傷が深い...しかもさっきの衝撃で頭蓋骨にでかいヒビが入ってるな、これは。


もう、きっと手当てしても助からないだろう...重傷だ。お師匠様なら治せたかも知れないけど...


でも私はお師匠様のような技術は持っていない。



男の人「で...も、俺...せっ...かく、出られた...のに...外に...出られたのにっ...!」




役に立てなくて......ごめんなさい。




男の人「...死ぬ...のか、俺...死ぬ...のか...」



すると炭治郎君はその人を抱き締めた。それはとても悔しそうにしながら。


これも、あの炭治郎君が言っていた鬼の仕業なのか。


外の世界の鬼って、きっとこっちの鬼のように優しくないんだな。

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福ミカン - 星猫さん» 更新しました! (2020年1月1日 19時) (レス) id: 10a8b4099c (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - こちらこそよろしくお願いします。リスの少女の更新もお願いします。 (2020年1月1日 18時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
福ミカン - 皆様、明けましておめでとうございます!今年も宜しくお願い致します! (2020年1月1日 1時) (レス) id: 10a8b4099c (このIDを非表示/違反報告)
福ミカン - 星猫さん» 合作のお誘いありがとうございます!早速見に行きます! (2019年12月30日 15時) (レス) id: 10a8b4099c (このIDを非表示/違反報告)
福ミカン - 星猫さん» わかりました。よろしくお願いいたします。 (2019年12月30日 13時) (レス) id: 10a8b4099c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:福ミカン | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年12月2日 22時

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