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「 あの、さ …… 俺、すばると、アレやんか … ？」
そんな事は聞きたくないんだよ わかってるんだよ
言い辛そうに言葉を紡ぐヨコが可哀想になってきて 何故か俺が泣けてくる
「 やから、さ … 俺ら 」
いわないで
振り返って 涙でグシャグシャになった顔をお披露目してやる
「 よこ、…… 俺 迷惑かけへんから 」
「 …… ッ、ひな 」
「 から、…… 縁切るなんて、言わんといてや 」
おれはずるい
でもヨコは、ズルい奴が好きなのを知ってる 現にすばるだってそうだったじゃないか。
ヨコの黒い傘が舞って ヨコの腕が俺を抱き締める
嗚呼そうか、ヨコだってずるいじゃないか
「 …… だめ、やって 」
「 無理やろこんな …… こんなめちゃくちゃにして 」
ヨコの長い指が 俺の髪を撫でた 。
もう死んでもいいと思えるほど心地良かった
「 ヒナ、…… 俺ん家この辺やねん 」
すばるの 、グシャグシャになった泣き顔が 頭に浮かんだ
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「 …… きみ、たか 」
「 …… 信五 」
夢にまで見たヨコの長い指が、ヨコの熱くて太いモノが 俺の中に、確かに有った
その手で誰を抱いたとか 口から零れた愛は偽物なんじゃないかとか
どうでもよかった
「 …… アカン、な俺 」
「 ごめん、ヨコ 」
枕元のサイドテーブルに置かれたすばるとの写真を落として割ったのは俺だ。ヨコがシャワーに行った間に俺の香水を撒き散らしたのは紛れもなく俺だ。
「 俺やっぱお前が好き 」
ガシガシと頭を掻き乱して顔を赤くして 。
「 …… ズルいよなぁ 」
そうやって俺にキスをするお前が 、そんな事言えるのか。
「 …… なあ、何してんの 」
お前が傷付けば良いなんて。
俺は知ってたんだよ、鍵の開く音も さっきからずっとヨコの携帯が鳴っていた事も。
「 ちが、すばる ……！」
「 …… さいあくか、おまえ 」
「 …… しね 」
こんな口悪いお姫様の 、どこが良えの ヨコ
なあ、そんな悲しそうな顔せんといてや
「 ごめんヒナ、今日は帰って 」
ヨコの家の扉を閉めたら ″今日は、って何やねん！″ って泣き叫ぶすばるの声が聞こえた
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ぺぺ(プロフ) - コメント失礼します！oreoさんの甘くてすこしほの暗い感じの雰囲気がだいすきです:)よろしければ橙黒をおねがいします。 (2019年2月9日 0時) (
レス) id: 3badf47f8d (このIDを非表示/違反報告)
Kちゃん(プロフ) - アーセナル攻めでエース受けで長編お願いします (2017年3月31日 2時) (レス) id: d53f1e00f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：oreo | 作成日時：2017年3月8日 22時
