p/r: 死にたがり ページ12
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俺の恋人は よく死にたがる
「 別に俺が居らんでも良いんやん 」
「 そんな事は言うてないやろ 」
「 もう善えし 俺が死んだって何も思わんのやろ 」
「 やからそういうとこが面倒臭いねんすばるは 」
数え切れない手首の傷 サイドテーブルに無造作に置かれたロープ 持ち歩く精神安定剤と称した錠剤と眠剤
全部見せかけなのを俺は知ってる
「 …… ッチ、またか 」
ふと目を離せば直ぐにベランダで俺が来るのを待っている
″寒いからはよ叩��り？″ ″もう死ぬ″ ″もうええって、俺が悪かったわ″ ″ちゅーして″
…… いつもならな 。
でも今日はそろそろ我慢の限界やねん
「 …… 」 カチャン
「 ？！！ 」
精々そこで反省するんやな
泣きながら何か言うてるけど ただの近所迷惑やから辞めてくれ。
ドンッて一発ドア蹴ったったら それからは静かになった
謝る気になったら言うて、とだけ筆談で伝えて
俺は一人、暖かい部屋でコーヒーを飲む
考えるまでも無くアイツは重い 重いなんて言葉じゃ足りないくらいだ。
でも全部計算なのを俺はわかっているし、その事をすばるもわかっている。
きっと俺たちは共依存しているんだ
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気付くと俺は一人ソファで眠っていて、急ぐことも無く立ち上がる
そろそろ反省した頃だろうとベランダを見ると、そこには誰もいなくて
「 まさか飛び降りたか 」
さすがに冬場のこの時期。時計を見れば深夜の一時を回っている。ざっと三時間
悪い事をしたと思いながらもちゃっかりコートとマフラーを巻いて ついでにすばるの分のスヌードも手に取ってやる
ガチャ、……
玄関の扉がやけに重い
「 …… あーあ 」
顔に擦り傷を付けて規則的にブルブルと震えながら眠るすばるの姿
きっとベランダから飛び降りて、また玄関まで歩いてきたのか。ここまで体が頑丈ならちょっとやそっとの事じゃ死なないだろう
「 すばる、…… ほらすばる 」
「 ん …… ひなあ 」
「 寒いやろ、…… セッ クスすんで 」
「 …… へへ、うん 」
多分俺たちは 想像を遥かに超えて、狂っている
「 ひなあ、俺もう死んでもいいわあ 」
「 おー、死んだら葬式には行ったるで 」
とんだヒステリー野郎だ
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ぺぺ(プロフ) - コメント失礼します！oreoさんの甘くてすこしほの暗い感じの雰囲気がだいすきです:)よろしければ橙黒をおねがいします。 (2019年2月9日 0時) (
レス) id: 3badf47f8d (このIDを非表示/違反報告)
Kちゃん(プロフ) - アーセナル攻めでエース受けで長編お願いします (2017年3月31日 2時) (レス) id: d53f1e00f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：oreo | 作成日時：2017年3月8日 22時
