第六話 2回目 ページ6
「君が水神Aちゃん?」
万事屋+沖田が騒いでいるのを見ていると柳楽さんと中村さんが話しかけてくれた。
「はい、水神Aです。今回はよろしくお願いします」
「おう、よろしく」
「いやぁ、綺麗な子やな。あいつらに聞いてた通り白雪にぴったりや」
あいつらというのは小栗さん達だろうけど、どんな話をされていたのか少し心配だ。
先程話したばかりの2人の眼に、私はどう映っていたのかな。
少し人見知りがある私は好意を持っている人にも緊張で無愛想になってしまう節があるから傍から見れば失礼で可愛くない奴に見えると思う。
「そういえば、亮と付き合ってんの?」
思い出したように柳楽さんがそう言ったのはお互いの衣装や役について話しているときだった。
「付き合ってないですよ!事務所の先輩後輩なだけです」
今日は勘違いされやすいけど、どうしてなんだろう。
確かに雑誌の撮影やイベントで話したこともあるし、ストレス解消のお手伝いもして貰っているから初対面の方より距離は近いのかもしれない。
けれども、それは環奈とも同じくらいで、吉沢さんと付き合っている素振りなんて見せてないし、普段通りに接してるだけなのだけど……。
「そうなのか?俺も出来てるのかと思ったな」
「どうしてですか?」
「だって亮のやつ、口を開けばお前のことばっかり話してたぜ。大人しくて静かだけど他の人より目を惹かれるような雰囲気がある、とか」
「ああ。それに普段はしっかり者だけど、ストレス溜まりやすいのが心配だって」
それは私を褒めてくれている言葉だらけだけで、少なくとも良く思われていることに安堵する。
「それは単に事務所が同じで何回か雑誌の撮影やイベントでご一緒したのが多いから良く知っているんだと思いますよ」
そうかぁ?とあまり納得していない二人。
ここで訂正しておかないとうっかり誤解で世間に零れた時が恐ろしい。
幸い俳優の方達は直接訊いてくれるから訂正することができる。
だけど、未だその原因はイマイチ分からない。
もしかして無自覚か……?と2人が話している会話は悶々と原因を追究していた私には届かなかった。
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スイ(プロフ) - 茉綾さん» ご指摘ありがとうございます!私も見直したら行間隔あけた方が読みやすかったので、これからは開けていこうと思います。思うところがあれば、これからもコメントして貰えると助かります。更新頑張ります! (2019年9月2日 7時) (レス) id: da575b137c (このIDを非表示/違反報告)
茉綾 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2019年8月28日 12時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
茉綾 - まだ早いですがこんにちは(*^^*) いきなりすみません...。 物語読んでいて思ったのですが...。 台詞の行間隔あけてはどうでしょうか? ちゃんと行間隔があいている所は読みやすい のですが...。 そうじゃない所は読みにくくて...。 いきなりでなんかすみません...。 (2019年8月28日 11時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スイ | 作成日時:2019年8月7日 23時