【暗殺教室】アスピラスィオン【赤羽業】 (ページ34)

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暗殺３４ページ34

そして、その日の夜。

女子部屋では、カエデちゃんが自慢げに今日のことを話していた。

「それでねー、Aちゃんの作戦でその時すごくかっこよかったんだよ！！」

「そ、そんなことないよ」

曖昧な返事をすれば、肩に少しの重みを感じる。

「さっすがA！イケメンなとこもいいね！！」

「ちょっとー中村っち、Aに引っ付きすぎだよー！！」

周りからはそんな声も上がり、いつしかクラスメートの一員として

私、蒼波 Aは健在していた。

しみじみと感じ取っていたと裏腹に、中村っちが話題を変えた。

「そういえば、クラスでイケメンといえば誰だと思う？」

イケメン？関連からか急に言い出した。

「烏間せんせー！」

倉橋ちゃんは生き生きと答えた。

「はいはい、それアンタだけだよー」

呆気なくスルー。

「前原とか黙っとけばイケメンだよー」

だ、黙っとけばって…

つい苦笑いになる。

「浮気もなければねー」

もう評価なのか文句なのか分からない。

「磯貝もかっこいいんじゃない？」

そうだねーと相槌を打つと、彼の名前も上がった。

「カルマくんもかっこいいよね、不良だけど」

思わず名前にピクッと反応する。

かっこいいと言えば、今日もかっこよかったなーと振り返る。

脳裏に焼付く彼の顔は、そう簡単に消えなかった。

重症…だなあ、私。