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暗殺３１ ページ31
名前…呼ばれた。
いつもと違う呼び捨てで。
変な感じがした。
胸がうずうずというか、体温が急激に上昇し始めた。
「あのっ…カルマくん……」
「あ、ごめん。苦しかったよね…って顔真っ赤だけど平気？！」
大丈夫大丈夫ーと口走るが、全然大丈夫じゃない。
心臓バクバクしてる。
これ、ほんと何なの…。
受け入れたら楽になれるって考えちゃうけど、やっぱりダメ。
今の友達という関係を保ってたい。
自ら壊すようなことしたくない。
助かって、みんなも無事で安心してるだけ。
急激な体温の変化はきっとその安心感からのもの。
何度も言い聞かせてた。
「俺の傍から離れないでね」
その一言が聞こえるまでは。
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作者名：彗 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sui12141/
作成日時：2015年3月15日 2時
