暗殺14 ページ14
言われるがままに、カルマくんの後ろをついていく。
行き先は、公園だった。
こんなところに用でもあるのかな?
「なんか喉が渇いたから買ってくるけど、飲みたいものある?」
「あっ、えっと…いちごミルクで」
「ん、ちょっとここで座って待っててよ」
そう言って、彼は徐に公園内にあるワゴン車へ向かった。
あとでお金渡さなくちゃ。
スクバから財布を取り出し中身を確認した。
するとそこへ、同学年の男の子が3人向かってきた。
「蒼波じゃん、エンドのE組の気分どうだよ」
「もうすっかり馴染んでるんだろ?」
「蒼波がいなくなったお陰で俺らの成績も上がったし、マジで感謝だわ」
口々に言う。
E組を貶す。
私のことならまだ許せるけど、E組のみんなは馬鹿にしてほしくない。
「あと停学中だった赤羽も帰ってきたんだろ?」
「うわっ…あの不良だろ?頭良かったけど問題行動がついに度が過ぎてさ…」
「あいつも落ちたよな。でもクラスが平和になって良かったっつーか」
その言葉に私の中で何かが切れた。
「カルマくんのこと馬鹿にしないで!そんな言い方もやめて…!!」
自分でもびっくりするくらい叫んでた。
「なっ…何だよ蒼波、お前変わったんだよ」
変わった…?
「俺らお前がE組に落ちるなんて思ってなくてさ」
「お前のこと、普通に好きだったし」
え、待ってよ…
なんで距離を詰めてくるの?
来ないで。
怖い、怖い…怖い!
ふと、一人が私の髪を触る。
それに反応してしまい、ビクついてしまう。
「…んっ、やだ…やめて……!」
それでも三人掛かりでやめようとしない。
抵抗しても全く効かない。
私ってこんなに力弱かったっけ…。
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作者名:彗 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sui12141/
作成日時:2015年3月15日 2時