鳥籠 (ページ7)

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ロボロさんの、その、一言で。

ふわりと、もう大丈夫、とでも言いたげなその笑みで

何だか安心してしまって、ボロボロと泣き出してしまった

その時、微かに足音がして

ピンポイントに、ガラリと私達のいる教室の部屋を誰が開けた

『………姉さん』

「……………A、」

「…ロボロ、探したんだよ。早く行こうよ」

「……もうちょい待ってくれんか」

「まだ、泣いてるやん。」

姉さんは目を見開いて、「じゃあ先に行ってるね？」と微笑んだ後生徒会室に戻って行った

どうせ姉さん、「Aがロボロを誑かしてる」、とかいうんだろうな

うわー、入学したてだよ？噂たったらこれから生活しずらいよ

すみません、と謝ってからぽたぽた溢れる涙をすくう

しばしの沈黙。

あわあわと涙をすくう私と、頬杖をつきながら見つめるロボロさん

異質な空間の中、「よし！！！！！！！！」と大きな声で叫んだもんだから、びっくりして肩をあげる

「もう俺らトモダチやな！！！！」

“トモダチ”

“ﾄﾓﾀﾞﾁ”

“ともだち”

“tomodati”

＿＿＿＿＿友達？

理解した途端、今までわざわざ拭っていた涙が溢れだし

その場にしゃがみこんでしまった

友達ひとり、増えたね

┈┈┈┈┈┈┈❁⃘┈┈┈┈┈┈┈┈

彼女はキレイだった。

目に涙を浮かべ、溢れないようにしつつも溢れた時の頬の紅潮具合や、

チラチラとこちらを確認する姿が愛おしくてたまらなかった

写真で一目惚れした彼女が目の前で俺に気を許し、泣いている

惚れないやつ、おる？？？？

もしかしたら、これからあのサラサラで触れたら溶けてしまいそうな黒髪を、触らせてくれるかもしれない

真っ白なましゅまろ肌の頬を、照れながらも触れさせてくれるかもしれない

ぷっくりほんのり紅色の、あの柔らかそうな唇に自分の唇をあてられるかもしれない

考えただけで心臓がはね飛んでいる

「もう俺ら友達やな！！！！！！！」

汚れている心がありながらも言ったこの言葉で

彼女はすごく喜んでくれるのだ。

好きになってくれるかな
仲良くできるかな