スノ担、マネになる。2

♯93 「summer paradise2018」 ページ43

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『雪襠side』

Summer Paradise 2018




本番当日のリハーサルを終えると

みんなはそれぞれ準備に取り掛かった



雪襠「あんなに踊ってるのに、

　 声がブレないの、凄い、。」



1番シンプルで単純なことで

"当たり前だ"と言われるかもしれないけど

たくさんの努力を積み重ねた末の"当たり前"。




目黒「Aさん、おはよう、」


雪襠「あ、おはよう！」


目黒「この間はありがとう。」


雪襠「いや、、その、、」


目黒「ん？」


雪襠「私まで泣いちゃって、、ごめん、、」


目黒「ううん、嬉しかった。

　 次の日、あり得ないくらい目腫れたけど」


雪襠「わたしもw」


目黒「今日もよろしくお願いしますw」


雪襠「よろしくお願いしますw」


お互いにぺこりと頭を下げて合って

控室に行く目黒くんの背中を見守った


岩本「何してんの？」


雪襠「あ、照くん、おつかれ様。」


岩本「あれ、目黒？」


雪襠「うん。挨拶に来てくれて。」


岩本「ふーん、、。

　 ね、本番前なんだけどさ、」


雪襠「ん？」


岩本「初日の本番だけでいいから

　 舞台袖から見ててくれない？」


雪襠「いいけど、、どうして？」


岩本「いいから、絶対来てよ

　 下手の方だから」


雪襠「うん、、」


照くんはそのまま控室の方に行って

その後ろから翔太くんたちが通っていく


渡辺「絶対来いよ」


深澤「来てよ、A」


阿部「待ってるからね」


佐久間「絶対来てね！」


宮舘「待ってる」



次々と声をかけられて

そのまま目の前を通り過ぎていった



雪襠「、、なんなの、、？」



訳がわからないまま

ゲネ、リハーサルが

順調に進んでいく


見学に来た他のジュニアのグループには

少年忍者の姿もあったけど


わたしは自分の仕事に追われていたため

ラウールくんを見つけ出すことはできなかった








本番まで、あと20分

わたしは舞台袖へのスタッフ用の通路を

邪魔にならないように歩いていた



？「あの、すみません、」


後ろから聞き覚えのある声をかけられて

振り返ると



ラウール「あ、、」



目を見開いで驚いている様子満載の

ラウールくんが立っていた



雪襠「え、、ラウールくん、？」


身長、この段階で私より全然高いんだけど


ラウール「あ、、えっと、、」


目をまんまるくして

明らかに戸惑ってるラウールくん


どうしよう、舞台袖に行かなきゃだけど

せっかく対面できたのに、。

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