スノ担、マネになる。2

♯92 目黒side ページ42

ー
『目黒side』



その声に、抑えていた感情が

ぶわっと溢れた



目黒「ごめんっ、、。


　 こんなつもりじゃなかったんだけど、、


　 Aさんの声聞いたら、


　 なんか、、っ、

　 止まんなくなっちゃって、、」



電話越しに

Aさんの声が

途切れ途切れに聞こえて来る



雪襠「目黒くん、



　 我慢、しなくていいんだよ？






　 また、選ばれなかった、



　 また、置いて行かれた、



　 また、届かなかった、伝わらなかった



　 なんでだろう、悔しい、



　 何が違うんだろ、


　 何がいけないんだろう。



　 今日もダメだった、


　 次こそ、次こそは、


　 だから１時間早く行ってみよう。



　 それでも、届かなかった、


　 それでも、評価されなかった。


　
　

　 でもっ、


　 それでも、


　 諦めては、、ないんでしょ？






　 だから、悔しいんだよね？」




目黒「、、、、うんっ、、」




雪襠「ずっと、足踏みしてるように

　 感じるかもしれないけど、


　 そんなこと、絶対ない。


　 歩みを止めなければ

　
　 それがどんなに小さい一歩でも


　 絶対前に進んでるから、



　 それをちゃんと見て


　 それをちゃんと評価して


　 背中を押してくれる人は


　 絶対いる。」




俺はAさんの言葉を聞きながら

すでに涙が止まらなくなってて

声を出しながら泣いていた



まさに、俺はずっと


足踏みしてるような感覚で


後ろから来た人にどんどん、どんどん

追い越されていくのに


めちゃくちゃ焦ってるのに


踏み出す足は、なかなか前に進んでくれない


でも、止めちゃダメだって


ただひたすら


それだけだった





先が見えない不安が


この先


どれだけ続くのかはわからない


もしかしたら


望む結果は、得られないかもしれない




それでも、




まだこの世界にいたいと思うなら




後ろを振り返ってる暇はない




前を見て、今自分にできる




精一杯の一歩を。





目黒「っ、、ほんっと、、

　 かっこいいよ、Aさんは、w」




雪襠「目黒くんには、負ける、w」




目黒「、、ありがとう。」

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