スノ担、マネになる。2

♯52 ページ2

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『雪襠side』



滝沢さんに連れられて

少年忍者が出演する舞台の稽古を見学するために

稽古場にやってきたのはいいけれど



雪襠「なんか、、すっごい見られてる気が、、」


滝沢「そりゃそうだろ

　 普通の新人マネージャーが

　 俺と2人で舞台の見学なんてまず来ないからな。」


雪襠「ですよね、。じゃあ、、

　 そろそろ教えてくれませんか？

　 なんでジュニアのグループの稽古を

　 見て回ってるんですか？」


滝沢「その時が来たらちゃんと話すってw」




またそらされた、、。

話す話すって言って全然教えてくれる気配がない




ちょっとむすっとしながら稽古を見ていると

見覚えのあるダンスが目に入る




雪襠「あ、、」



ラウールくんだ、、




滝沢「はい、集合ー！」




滝沢さんがみんなの前で話をしている時

何度かラウールくんと目が合う



雪襠「(うわぁ、、どうしよう、、。

　 顔ちっちゃい、、おめめがクリクリしてる、)」


あんまり見過ぎると変な人認定されそうなので

すぐに目をそらす



怪しまれないように

チラッと見てみるけど

タイミングがいいのか何度も目が合う



見られてる、、、？


そんなわけない、、よね、、






稽古が本格的に始まって

最初のシーンから通していく



ラウールくんのことを知っているからなのか

ついついラウールくんを目で追ってしまう自分がいた




滝沢「ラウール、どう？」


雪襠「えっ？」


滝沢「見てたでしょ、ずっと」


雪襠「あ、、まぁ、、」


滝沢「やっぱ目立つよね、」


雪襠「つい、目が行ってしまいますね。」


滝沢「率直に、ラウールのダンスどう思う？」


雪襠「え？どうしてですか？」


滝沢「いいから、率直に、」


なんだろ、なにか試されてるのかな、、

どういえばいいんだろ、、


でも、、率直に、、


雪襠「魅せるダンスというよりは、

　 見入るダンスというか、、。


　 型にはまらない自由さと

　 ラウールくんらしい表現、

　 ラウールくんだけの武器だと思います。


　 表現と自分自身を切り離さずに

　 自分の中で生まれるエネルギーを出してる感じ

　 だから目を引くし、なにか、、


　 この感じが、、多分、魅力なんだと思います」


滝沢「語彙力w」


雪襠「すみません、、」




稽古終わり、滝沢さんに言ったことが

これからどう影響するのか、と不安になった



けど、ラウールくんとは、

なにか繋がってる気がする

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