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ー宮舘ー
お膳を下げて勝手場まで戻ると、翔太が鍋に残った食材を皿に分けていた
宮舘「御供え用？」
渡辺「わっ、、なんだ涼太か、、驚かすなよ」
宮舘「そんなこそこそしなくてもいいのに」
渡辺「別にこそこそなんて、、」
宮舘「、、そっか」
渡辺「てか、どこ行ってたんだよ」
宮舘「あの子のお膳を下げにね」
渡辺「、、あぁ、あいつか」
翔太は更に残った食材を入れ終わると
目を伏せたまま話し出した
渡辺「、、俺、間違ってるかな、」
宮舘「え？」
渡辺「あの記憶を見れば、あいつが向こう側の人間じゃないことくらい、俺にだってわかる。」
宮舘「そうだね」
渡辺「でも、、俺は自信がないんだよ、、。都のみんなを守りながらあいつの事を守る自信が、」
宮舘「翔太、、」
渡辺「俺は、、いっつも中途半端だな、、」
宮舘「、、、」
渡辺「威勢だけ良くて、でも、肝心な時足がすくんで動けねぇ。あの時も、そうだった。
今だって、、、死んでった奴らの影がチラついて、忘れらんなくて、、。」
宮舘「そんなこと、ないよ。」
渡辺「いや、あるだろ。」
宮舘「翔太っ、」
渡辺「俺はっ、、あの時、守らなきゃいけなかったんだ、当主として、家のみんなを守らなきゃいけなかった。自分の命にかえても。
なのに、俺はただ、見てることしか出来なかった。お前の陰に隠れて、、。ただ、見てただけなんだよ。
不甲斐ないんだよ、俺は。」
宮舘「そんなこと、誰も思ってない。俺だって、家のみんなだって翔太の気持ちは痛いほど分かってる。」
渡辺「、、、ほんっと、お前は、、いい奴だよ。」
宮舘「えっ、？」
渡辺「あいつを助けるためにここに置きたいなら、そう言ってもいいぞ。お前の言うことなら俺は責めない。」
宮舘「翔太、、なんでそんなこと言うの？俺は翔汰と生きて行くって決めたんだ。その翔太が一緒に居たいと決めたこの雪乃屋のみんなと生きてくって決めたんだ。
今更、そんなこと言うなよ。」
渡辺「、、悪いな、涼太、」
宮舘「何が？」
渡辺「俺は、お前が思ってるほど、立派な人間じゃねぇよ。」
翔太は取り分けた料理が盛られた皿を大切そうに持つと勝手場を出て行ってしまった。
宮舘「、、、じゃあ、俺の覚悟はどうでもいいのかよっ、」
この日の夜は妙に静かだった。
誰もが、あの日の事を思い出していたから。
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スヒョン(プロフ) - m.mさん» コメントありがとうございます！頑張って編集した甲斐がありました。お話も随時更新していくので読んでくださると嬉しいです！ (9月7日 12時) (
レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
m.m - 今回の動画胸熱すぎました！何回もリピしてます！小説も動画も更新楽しみにしてます！ (9月6日 20時) (レス) id: c7ba4a52f7 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - くみさん» くみさんコメントありがとうございます😊少しずつみんなの過去が明らかになってくるので読んでいただけると嬉しいです。 (6月12日 15時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
くみ(プロフ) - 更新ありがとう御座います！毎回楽しみに読ませて頂いております！皆さん悲しい過去を背負って生きてきたのですね｡･ﾟ･(ﾉ∀`)･ﾟ･｡ (6月11日 21時) (レス) id: ac351487ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スヒョン
| 作成日時：2023年6月8日 13時
