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向井「表の玄関はお客さんでいっぱいやろうから裏から行くで。」
部屋を出るや否や向井さんにそう言われて、ハクタクと共に向井さんの後ろを着いていく。用意されていた履き物を履いたところで黒装束の男の子が向井さんの前に姿を現した。
向井「この子らが今回の護衛やから」
大西「お初にお目にかかります、西畑大吾です」
道枝「道枝駿介です」
藤原「藤原丈一郎と申します」
大西「大西流星でーす」
高橋「高橋恭平でーす」
大西「真似すんなや」
大橋「大橋和也です」
長尾「な、長尾謙杜いいます！」
向井「何緊張してんねん」
藤原「そら緊張しますよ、俺ら女の人の護衛なんて初めてやから」
向井「そんな固いと護衛されてる側が緊張するやろ。いつもみたいにしてたらええねんて、前にも教えたやろ？」
「「はっ！」」
向井「ごめんなぁ、こんな感じやけど腕利きやから。」
『はぁ、。』
向井「じゃあ、今日はよろしくな。」
そういうと、黒装束の人たちは素早くお辞儀を済ませると一瞬にしていなくなってしまった。
向井「あの子らは俺が連れてきてん」
『連れてきた？』
向井「んー、まぁ忍の世界っていろいろ大変なんよ」
『向井さんも忍、？』
向井「、、元、忍なや。」
『元？』
向井「ま、話す時間はいっぱいあるから、とりあえず外行こか。」
向井さんはわたしの手を取ると、裏口から出て城下町の中心部に入っていく。
わたしが来た時の夜の様子が嘘のように町は賑わっていた。
呉服屋「康二！今日は寄ってかないのかい！」
向井「また今度頼むわおっちゃん！」
武具屋「康二、珍しいのが入ってるぜ、寄ってけよ！」
向井「今日は忙しいねん、必ず買いに行くから取っといてや！」
お店が立ち並ぶ道を歩くと方々から声をかけられる向井さんは手を振りながら通る声で返した。
向井さんはずっとわたしの手を握ったままだった。
『どこに向かってるんですか？』
向井「あそこ。」
そう言って向井さんが指さしたのは立派に聳え立つ大きなお城。
『、、えっ、』
向井「朧の都がどういうところなのか、あの城に行けば分かる。」
『どういうことですか、？』
向井「俺説明下手やから、見てもらった方が早いねん。」
手を握ったまま歩いていく。「なんでお城に」と思っていたけど、強引に連れていく感じもなくて、向井さんは常にわたしの歩幅に合わせて歩いてくれていた。
でも、お城に入って気付く。
『人が、いない、』
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スヒョン(プロフ) - m.mさん» コメントありがとうございます！頑張って編集した甲斐がありました。お話も随時更新していくので読んでくださると嬉しいです！ (9月7日 12時) (
レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
m.m - 今回の動画胸熱すぎました！何回もリピしてます！小説も動画も更新楽しみにしてます！ (9月6日 20時) (レス) id: c7ba4a52f7 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - くみさん» くみさんコメントありがとうございます😊少しずつみんなの過去が明らかになってくるので読んでいただけると嬉しいです。 (6月12日 15時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
くみ(プロフ) - 更新ありがとう御座います！毎回楽しみに読ませて頂いております！皆さん悲しい過去を背負って生きてきたのですね｡･ﾟ･(ﾉ∀`)･ﾟ･｡ (6月11日 21時) (レス) id: ac351487ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スヒョン
| 作成日時：2023年6月8日 13時
