スノ担、マネになる。 (ページ14)

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♯14 岩本side ページ14

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『岩本side』

岩本「いつからあいつの味方になったの」

深澤「味方とか敵とかそういうのじゃないでしょ？」

岩本「じゃあなんだよ。

　あいつの言うこと聞いて、

　俺よりあいつのこと味方したんだろ。」

深澤「違うって！」

岩本「もういいよ、」

深澤「そういう照はどうなの？」

岩本「なにが？」

深澤「怪我のこと、なんで言ってくれないの？」

岩本「、、、」

深澤「言ってくれたら、もっと早く

　対処できたかもしれないでしょ？

　俺の言ってること、なんか間違ってる？」

岩本「間違ってねぇよ！

　正しいよ！お前の言ってることが！

　俺だってわかってんだよ！

　けど、、、こんな時に、、。」

1番同じ気持ちを共有してきたはずの深澤が

1番味方になってほしい深澤が

なんであいつの味方してんだよ、

深澤「俺さ、照のダンス好きだよ。

　滝沢歌舞伎には、照のダンスが必要なんだよ。

　照が必要なんだよ。

　照が足の痛みを我慢してあのまま続けたとして

　照の不安はどんどん募るばっかりだし、

　稽古の雰囲気も悪くなる。

　俺も、メンバーも、

　「なんで気付いてあげられなかったんだ」って

　絶対後悔すると思うんだよ。

　俺だって、雪襠さんを認めたわけじゃない。

　けど、今回は雪襠さんに感謝してる。

　俺たちが思ってる以上に、

　俺たちのこと見てくれてるんだと思うよ。」

そんなこと、、

言われなくてもわかってる、、。

わかってるんだよ、。

深澤「ほら、戻るぞ。」

ふっかが投げたタオルを荒々しく受け取る

深澤「大丈夫だよ。

　メンバー全員、座組全員が

　照が必要だって思ってるから。」

岩本「、、っ、、」

熱くなる目頭にタオルを押し当てて

一瞬だけ、泣いた

深澤「あとでちゃんと雪襠さんにも謝ってね。

　照がキレてんの、ガチで怖いんだから。」

岩本「そんなことねぇだろ」

深澤「いやw マジ森でクマに襲われるぐらい怖いから」

岩本「なんだよその例えw」

深澤「ただでさえ体でかいんだからさ、」

でも、確かに。

人にあんなにキレたのいつぶりだろう。

怖がってもおかしくないのに

いや、怖がってたのかもしれないけど

引かなかったな、あいつ。