スノ担、マネになる。 (ページ13)

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♯13 ページ13

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『雪襠side』

雪襠「えっ、、と、」

岩本「稽古の序盤で足を怪我するなんて

　プロ意識が足りてないって。

　そう思われるんだよ！」

雪襠「そんなことっ、、」

岩本「ないって言い切れないだろ！

　少しでも、ほんの少しでも！

　未熟なところなんて見せられないんだよ！

　失敗なんて許されないんだよ！

　お前と違って俺たちは、

　これに命かけてんだ！！！」

岩本さんの顔は、声は、

怒っているというより

怯えているみたいで

雪襠「解散の噂が、、あるからですか？」

岩本「お前に関係ないだろ、

　まぐれで見抜いたくらいで調子に乗んなよ」

わたしから離れて

スタジオに戻ろうとする岩本さんに

深澤「まぐれじゃないみたいだよ」

深澤さんが声をかけた

雪襠「深澤さん、、」

岩本「え？」

深澤「町田さんから聞いた。

　いつもの照の踊りと少し違ってたって、

　雪襠さんが言ってたって。

　俺も、、気が付かなかった、、。

　なんでわかったの？」

雪襠「えっと、、。」

岩本「まぐれだろそんなの。」

深澤「教えて、雪襠さん。」

雪襠「、、、岩本さんは、キャストの中でも

　持久力と筋力に長けた人だと思ってます。

　みんながバテても、

　岩本さんは最初のクオリティから

　ほとんど変わらず踊り続ける。けど、

　けど、今日は、、重心が安定してなくて、

　いつもよりキツそうな顔をしていました。

　たまに、鏡越しに右足を見てたので、、

　もしかしたら、

　右足を痛めてるんじゃないかって、

　思ったんです。」

深澤「そっか、、。

　ありがとう、教えてくれて。

　照、今日はもう踊るの禁止ね。

　滝沢くんには、俺から話す。」

岩本「は？！なんでだよ！

　踊れるって！」

深澤「ダメだ！治るまでは踊らせない。」

岩本「ふざけんなよ！」

深澤「ふざけてないよ、

　逆の立場なら、照は絶対そう言うでしょ？」

岩本「、、っ、、」

深澤「冷静になろう。

　ここで無茶して本番で不完全燃焼なんて

　 1番辛いのは照だよ？」

岩本「、、、わかったよ、、」

深澤「雪襠さん、先にスタジオ戻ってて？」

雪襠「はい、、」

わたし、、これで、よかったのかな、、

深澤さんはああ言ってくれたけど

わたしのせいで2人の仲が悪くなったりしたら

どうしよう、、