スノ担、マネになる。 (ページ42)

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♯42 ページ42

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『雪襠side』

滝沢歌舞伎は、無事千穐楽を終えて

大成功、大盛況の中幕を降ろした。

みんなが着替えや支度をすましている中、

バラされる舞台を見ながら

わたしはまだ、余韻にどっぷりと浸かっていた。

滝沢「どうだった？」

いつの間にか隣に立っていた滝沢さんに少し驚きながら

思いのままに話した

雪襠「やっぱり、、凄いですね。SnowManも、

　みんなも。」

滝沢「凄い？」

雪襠「すみません、語彙力なくて。」

滝沢「何が凄いの？」

雪襠「上手く、いえないんですけど。」

滝沢「いいよ。言ってみて」

雪襠「人を魅了するって事の意味が

　今回わかった気がします。

　見に来てくれる方は、

　自分のお金と時間を使って見に来てる

　だから、それ以上の価値があった。

　この舞台で

　誰かの、何かの、糧に。

　そんな舞台にしたい。って

　そう思って帰ってほしいって

　滝沢さんが最初の稽古で言ってたの

　思い出して。

　この舞台を観に来てくれた

　たくさんの人の中で

　どれだけの人がそう思ってくれたんだろうって

　気になって、

　本番が終わって

　客席からお客さんが出て行く時の

　お客さんの顔を見てたんです。

　この滝沢歌舞伎の舞台が

　どれだけ見ている人の心を揺らして

　どれだけ伝わっているのかわかりました。

　

　こんな事言ったら、

　また「褒めすぎ」って言われるかもですけど

　

　 SnowManは、

　

　人を魅了する力があります。

　この舞台を観に来てくれた人が、

　この瞬間にも、ふっと思い出して

　 "あの時の感動や高揚感を

　一生忘れたくないな"

　って思ってくれると

　わたしは信じてます。」

滝沢「、、、褒めすぎ。」

やっぱり、言われてしまった。

けど、

滝沢「、、でもないか。」

雪襠「え？」

厳しい滝沢さんの意外な言葉に

思わず声が漏れてしまった

滝沢「誰かさんのお陰で

　 SnowManは変わりつつある。

　俺だって、

　あいつらのこと可愛がってきたし

　実力だって認めてるよ。

　だからこそ、この舞台が

　大きな一歩になったと思う。」

滝沢さんの目は

覚悟を決めたような目だった。