スノ担、マネになる。 (ページ32)

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♯32 岩本side ページ32

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『岩本side』

本番期間、ずっと思い返していたのは

初日の終演後、雪襠が言っていた言葉。

３、４ヶ月前まではあんなに嫌いで

目の前をうろつかれるだけで

イライラしてたのに

初日のあの言葉に

演者全員が、スタッフが

"いいスタートが切れたんだ"と

一層気合が入ったようだった

この本番期間中も

自分の仕事をこなしながら

みんなのサポートに徹している。

なんか悔しいけど

多分雪襠が居なかったら

こんなにいい雰囲気で本番を迎えられてないって

この舞台に関わる全員がそう思っていた

朝には誰よりも早く劇場にいるし

いつの間にかスタッフさんとも仲良くなってるし

SnowMan以外のジュニアとも

歳が近いからなのか

SnowManと接する時より

親し気に話してる気がするし

康二たちのモチベーションを保ってるのは

多分雪襠がいるからで、

ミスった時とか、不安な時、

雪襠から話しかけることはないけど

みんな何となく、雪襠の近くにいて

何となく話して、

すっきりした顔で帰ってくる。

どんな言葉かけたらあんな風になるんだろって

気になってる自分もいて。

演舞場公演があと数日で終わろうとしてて

このまま意地張って

雪襠のことを突っぱねた態度のままで

いいのかなって思い始めていた

稽古の序盤で雪襠にブチギレたのも

まだ謝ってねぇし、、

岩本「はぁ、、」

思わずため息が出る

深澤「どうしたの？w

　かなり深いため息だねw」

岩本「びっくりした、

　いつから居たの？」

深澤「ずっと居たよ！

　照がなんか考え込んでるから

　なんも言わなかっただけ」

岩本「そぅか、ごめんごめん、、」

深澤「雪襠のこと？」

なんでこいつは

俺の考えてることがお見通しなんだろうか

岩本「まぁ、、」

深澤「だろうと思ったw」

岩本「なんでわかんの？」

深澤「何となくだよ、

　何年一緒にいると思ってんの」

岩本「まぁ、、」

深澤「明日さ、照から話しかけてみなよ。

　雪襠さん喜ぶと思うよ。」

岩本「喜びはしないだろ」

深澤「やってみなってw」

岩本「何で楽しそうなんだよ」

深澤「たのしいっていうか、嬉しいんだよ俺は」

岩本「なんで」

深澤「そのうち話すわ」

岩本「今言えよw」

深澤「そのうち話すってw

　明日！ちゃんと話しかけてよ！」

逃げるように楽屋から出て行くふっか

岩本「何しにきたんだよw」