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『You side』
本番前は、とんでもなく緊張して、失敗したらどうしようと毎回手が震えるのに、本番はあっという間に終わる。
気がついたらカーテンコール。
毎回、舞台から降りて楽屋に戻ると、糸が切れたようにどっと疲労が体を襲い、ソファに倒れ込む。
少し休んでからシャワーを浴びて着替えてホテルに帰る。
そして9時間後の朝にはにはまた楽屋でストレッチをしている。
疲れが蓄積しているのを感じるけど、わたしはずっと、客席から注がれる拍手の音が頭から離れない。気持ちいいとか達成感とかよりも、幸せだと感じられる。
この場所に立てて、お芝居ができて、観に来てくれる人がいる事がこんなに嬉しいなんて。
今日もまた、ソファに倒れ込んだ見慣れた天井を見ながら噛み締めていた。
山崎「お疲れ様。日に日に成長してるね。怖いくらいだわ。」
『、、そう？』
自分がどんなお芝居をしていたか忘れている時もあるし、周りの役者さんから「記憶飛んでるでしょ？w」と終わってから聞かれることもあったりする。
その度に、セリフを間違っていたんだろうかとか、違う動きをしてしまっていたんだろうかと不安になるけど、どうやら違うみたいだった。
天海「それは才能だから、そのままでいなさい。そのうち自由にコントロール出来るようになる。」
天海さんにそう言われて、大先輩のその言葉を信じることにした。
『、、ラウ元気かなぁー？』
山崎「んー？」
『SnowMan兄さん達にも観て欲しかったなぁ』
山崎「何急に、」
『今日の本番ね、客席から宮舘さんと深澤さんと同じ香水の香りがしてね、』
山崎「なにそれw警察犬かよw」
『それ自分でも思った』
山崎「案外観に来てたりしてw」
『いやいやw ここ大阪だよ？みんな忙しいもん。』
山崎「まぁねぇ」
『じゃあ気のせいかー。』
山崎「てか、早く支度してホテル帰るよ未成年。」
『その未成年呼びやめてよ、大人になったらなんで呼ぶつもり？』
山崎「、、成人？」
『絶対やだ』
山崎「いいから、早く支度！」
『はぁあい』
山崎「あ、そうだ、待って。はいこれ」
あっちゃんから手渡されたのは、花束だった。
メッセージカードには「SnowMan」の文字。
山崎「表立ってロビーに飾れないけどって送ってくれたの。」
『初めてだ、、嬉しい、、』
山崎「いつか堂々と飾れる日がくるといいね。」
『、、うん。』
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スヒョン(プロフ) - ゆみーるさん» ゆみーるさん、ありがとうございます！更新頑張ります！ (4月23日 3時) (
レス) @page49 id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみーる - 続き楽しみにしてます! (4月20日 23時) (レス) @page46 id: 9521a509ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スヒョン
| 作成日時：2024年3月7日 0時
