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『小栗side』
初めて顔合わせと本読みをした日が、椎名Aとの初めての出会いだった。
何かと話題になっていたし、先月までやっていたドラマにも出ていて、それも初ドラマ初芝居ながら、かなりの反響と話題になっていた。
初対面の印象は、礼儀正しく、にこやか。緊張した様子で少し落ち着きがなかったけれど、異様な存在感を放っていた。
海外の世界的に有名な音楽プロデューサーの知り合いが、「AKIRAとのコネクションを作って欲しい」なんて言ってきたことがある程に、彼女の才能は世界的に見ても高い稀な物だった。
すぐに役に入り込める集中力。殺陣やセリフ、動きもあっという間に覚えてしまった。
椎名A以外はこの演目をやったことがある。だから、もし、足を引っ張るなら、この子だろうと、裏では誰もが思っていた。
いくら技術がうまくても、才能ではどうにもカバーできないものがあるからだ。
けれど、彼女は俺たちのそんな、マイナスな思考もいい意味で裏切ってくれている。
山崎「ほら、もう帰らないと。未成年。」
『分かってる、けど、あと一回だけ！一回殺陣通したらすぐ帰るから！！』
山崎「さっきもそれ言ってたけどー」
『これが最後だから！あっちゃんお願い！！』
汗だくになって、もう何十本やってるか分からない。殺陣初心者とは言え、俺らの倍、、いやもっとやってる。
集中すると、疲れとか、息の荒さとか、筋疲労とか、アドレナリンで感じなくなっちゃうタイプだ。
大体こういうタイプの子は憑依型の天才肌が多い。
底知れない集中力と体力と、見てるものを惹きつけるパフォーマンスと、吸い込まれそうになるあの目。
そして、努力を努力と思わない精神力。
早乙女「なんだろうな。まだ少し荒いけど、役にあってるからなのか、あの子の見せ方が上手いのか、目を引くよな。」
他のベテランと呼べる役者達が、その子の殺陣の稽古を手を止めてじっと見ている。
小栗「殺陣のプロでもそう思うんだ。」
早乙女「だって、この中じゃ圧倒的にアマチュアなのに、存在感あるじゃん。あの子がいると稽古の空気が変わる。」
小栗「そうだな。そう言えば、潤からも「よろしく」って言われてたんだよね。きっと、大変な時期だろうから支えてやってくれって。」
早乙女「松本潤くんが？」
天海「それだけ、いろんなものを抱えてるのね、あの歳で。」
小栗「守らなきゃな。せめて、この舞台を一緒に作る仲間として。」
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スヒョン(プロフ) - ゆみーるさん» ゆみーるさん、ありがとうございます！更新頑張ります！ (4月23日 3時) (
レス) @page49 id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみーる - 続き楽しみにしてます! (4月20日 23時) (レス) @page46 id: 9521a509ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スヒョン
| 作成日時：2024年3月7日 0時
