「兄妹」 ページ23
ー
『目黒side』
スマホの画面には「原」の文字。
LINEじゃなくて電話っていうのが気に掛かって出てみる。
目黒「お疲れ、どうした？」
原「おつー、あ、あのさ、椎名ちゃんだっけ？」
目黒「え？あぁ、椎名がどうしたの？」
原から椎名の名前は聞いたことが無かったから唐突の椎名の話題に少し驚いた。
原「なんかさ、さっきジュニアのレッスン室の近くにいたみたいで、」
目黒「え？なんで？」
原「さぁ、、でさ、なんかジュニアの連中がなんか言ってたんだよね、」
目黒「なんかって？」
原「いいことじゃないのは確かだな。他のジュニアがそいつら見てて、「酷いこと言ってましたよ」って言ってたからさ、」
目黒「まじ？、、そっか、、そういうことか、」
スタジオの前で会った時から、様子はおかしかった。
ドラマでのことと、学校でのことと、ジュニアから何か言われて、たぶん爆発寸前だったところに、ラウールのことが引き金になったんだろう。
原「SnowMan、椎名と仲良いじゃん？だからなんか、、こう、うまいことフォロー出来ないかなって思って、」
目黒「、、優しいな、原は、」
原「まぁ、オーディション見ちゃったらねw
大変な時期だろうし、」
目黒「だな。ありがとう、」
原「おう、」
宇宙sixから俺が抜けて、残りのメンバーで活動することになっても俺と原の関係性は変わらない。
椎名のオーディションの映像を見て興奮気味に電話が来たぐらいだ。
原からの電話を切って、スタジオに戻るとまだ気まずい空気が流れていた。
目黒「椎名、ジュニアになんか言われたんでしょ？」
そう聞くと、椅子に座っている椎名は俺のことを見上げた。
阿部「なんかって？」
目黒「わかんないけど、原が見てたって。」
渡辺「まじ？」
佐久間「誰？どんなやつだった？」
『いや、あのっ、大丈夫です、事実を言われただけですし、、だから、、』
岩本「、、、そう、」
岩本くんが椎名の前に膝をついて座った。
椎名は、目を合わせられないのか、下を向いたまま目を泳がせている。
岩本「ねぇ、椎名。たしかに俺たち、最初は椎名に対していいイメージだけじゃ無かったけど、今は同じ事務所の人間として、凄い刺激をもらってる。
身近に居られることが嬉しい。
椎名は、まだ周りが敵ばっかに見えるかもだけど、少なくとも俺たちは敵じゃないよ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 617人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スヒョン(プロフ) - ゆみーるさん» ゆみーるさん、ありがとうございます！更新頑張ります！ (4月23日 3時) (
レス) @page49 id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみーる - 続き楽しみにしてます! (4月20日 23時) (レス) @page46 id: 9521a509ee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：スヒョン
| 作成日時：2024年3月7日 0時
