ー【ドラマ:君の春になれたら第3話】 ページ3
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【朝日春side】
先生「じゃあ小テスト返すぞー」
「「えぇー」」
先生からの言葉にクラス全員からブーイングが起こる。
誰だって「テスト」という言葉は嫌いだ。
ただ一人を除いでは。
次々に呼ばれていく名前の中で「白川華」の名前が上がると教室が少しだけ静かになる。
先生「満点。さすがだな」
白川「ありがとうございます」
黒髪をハーフアップにして、すらりと白い手足が制服から伸びていて、気品のある佇まいと人形のように整った顔立ち、誰にでも分け隔てない態度。
何より、入学した時、入試を一位で通過し、新入生の挨拶を堂々とこなしたその姿に、誰もが一目置かざるを得なかった。
完璧な人間というのは存在するらしい。
朝日「はぁ、」
俺は手元にある自分の小テストの点数に落胆する。他の教科ならなんとかなるのに、英語だけは本当に苦手だ。
先生「朝日と白川、放課後職員室に来るように」
白川「え、」
とっさに白川さんが声を上げた。
朝日「俺、何かしました？」
先生「とにかく、放課後来なさい。いいね。」
白川「、、はい」
白川さんは一瞬不服そうな顔をしたけど、「はい」と返事を返した。二人が呼ばれているのに、白川さんは俺の方をチラリとも見ない。
先生「朝日も分かったか？」
朝日「はぁい」
金木「お前、何やらかしたんだよ」
金木がなんだか嬉しそうに話しかけてくる。
こいつ、面白がってんな。
朝日「なんもしてないって、」
百井「春、小テストどうだった？」
朝日「ふつうー」
百井「勉強、教えてあげようか？」
朝日「いいよ、別にー」
百井「愛菜が教えてあげるって」
百井愛菜は小学校からの幼馴染だ。
クラスは違うのに、休みのたびに俺のクラスにやってくる。
朝日「いい加減、自分のクラスに友達作れよ」
百井「えー、なんでー？春がいるからいいのー」
朝日「なんだよそれ、」
よく付き合ってるのかと聞かれるけど、愛菜は妹みたいなもんで、恋愛的な関係性ではないし、今後もそうなることはない。お互いに。
朝日「あぁー、嫌な予感するなぁ、。なんだろうね、白川さん。」
白川「え？あぁ、。さぁ、、」
二人で並んで廊下を歩きながら、驚いたように俺を見上げてまたいつもの顔に戻る。
いつもおんなじ顔だ。
人形みたいな綺麗で整った、でも、無機質で、冷たいような、何を考えているかわかんない。
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スヒョン(プロフ) - ゆみーるさん» ゆみーるさん、ありがとうございます！更新頑張ります！ (4月23日 3時) (
レス) @page49 id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみーる - 続き楽しみにしてます! (4月20日 23時) (レス) @page46 id: 9521a509ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スヒョン
| 作成日時：2024年3月7日 0時
