. ページ20
ー
『目黒side』
宮舘「椎名、落ち着いて、」
大泣きした事はあったけど、自分の気持ちをこうやってストレートに聞いた事はなかったから、正直全員驚いていた。
ラウール「そうやって壁作るから友達できないんだよ!!」
『っ、』
佐久間「おい、ラウール、」
目黒「ラウール、言い過ぎだって、」
『人の事言えないでしょ!!』
ラウール「椎名は自分から遠ざけてんだよ!!自分が一番わかってるでしょ!何言われてもすました顔してさ、自分で壁作ってんじゃん!
お昼も一緒に食べなくなるし、あんなの嘘だってすぐ分かるからね!!
僕と一緒に居たくないなら、はっきりそう言えば?!」
『いいよ、じゃあそうしようっ、』
佐久間「おい、椎名も、」
まさに、売り言葉に買い言葉で、お互いに思ってもないことを言ってることは俺たちでも分かる。
この二人にしか分からないことがきっとたくさんあるんだと思うけど、、
ラウール「いいよ。でも言っとくけど、そうやって近くにいる人を突き放してたら、友達どころか居場所がなかなるからなっ!!」
ラウールは言葉が止まらず半泣きになりながら言った。
ラウールにとって椎名は特別だった。
共通点もたくさんあるし、なにより椎名がパフォーマーとしても、アイドルとしても、人としても尊敬しているし好きだと言っていた。
ジャニーズらしくないと、今でも言われるラウールは、同じくジャニーズの紅一点、際立って目立つ椎名の存在に自分を重ねていたんだと思う。
渡辺「おいそこまでにしろって、」
『っどうせ居場所なんてないよっ!』
椎名も半泣きになって、叫ぶようにラウールに言った。
流石にラウールもびっくりしたように、前のめりだった体を少し後ろに引いた。
『家もないしっ、学校でもあんなだしっ、名前は消されるしっ、一人で外も出歩けないしっ、。』
だんだんと呼吸が荒くなって、目からは涙がボロボロ落ちてくる。両手をぎゅっと握りながら肩を振るわせて訴えていた。
あぁ、やっぱり。
平気なフリして、心はズタズタだったんだ。
あの日、立ち直ったかのように見えたけど、ただ、覆い隠していただけなんだ。
『わたしにいなくなって欲しい人が、どっかにいるんだって、、。今でもインターフォンの音が怖いし、ノックの音も怖いっ。
気を張って、壁を作ってないと、自分が保てないからっ、』
618人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スヒョン(プロフ) - ゆみーるさん» ゆみーるさん、ありがとうございます!更新頑張ります! (4月23日 3時) (レス) @page49 id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみーる - 続き楽しみにしてます! (4月20日 23時) (レス) @page46 id: 9521a509ee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:スヒョン | 作成日時:2024年3月7日 0時