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『You side』
山崎「ごめん、椎名ちゃん。やっぱり、椎名ちゃん以外のメインキャストで宣伝や番組出演することになって、」
『大丈夫です、あっちゃんのせいじゃないから、謝らないで。出演拒否は、番組さんから？局から？』
山崎「どっちからでもない。」
『どっちでもないの？』
山崎「主演の子、いるでしょ、あの子の事務所から局に要請があったんだって」
『え？、、なんで？』
山崎「SNSでヒロインが負けてるって話題になってるのは知ってるでしょ？」
『はい、、』
山崎「本人がどう思っているかは分からないけど、事務所としてはドラマ以外で共演させたくないみたいで、」
『まぁ、、そっか。仕方ないよね、』
山崎「ねぇ、椎名ちゃん、現場はどんな感じ？居づらくなってない？」
『全然そんな事ないよ、みんな優しくしてくれる。まぁ、まだまだ慣れなくて緊張は毎回するけどね、』
山崎「ならいいけど、、」
『うん、、』
スタッフさんも、メインキャストの人達も優しくしてくれるのは本当だ。
初めてのドラマでメインキャストなんて恵まれすぎているし、こんなチャンスは二度とないから全力で仕事をした結果、世間にまた敵を作ってしまった。
あっちゃんと別れて事務所のスタジオに戻った。
そろそろホテルでも探さないといけないな。ずっとここにいるわけにもいかないし、なんて考えながら、広げてある機材とキーボードに向かって座った。
『いつまでもここにいるわけにはいかないしね、。』
現場に行くと、メインのキャストさん以外にエキストラの方が大勢いる。そういう時の反応は、学校にいる時と同じで、こちらにチラチラと視線を送りながらクスクス笑っている。
聞こえていないと思っているのか、聞こえるように言っているのか、SNSのような言葉が聞こえてきて、聞こえていないふりをする。どこに居ても、その繰り返しだ。
聞こえていないふりをするのは、もうこれ以上波風立てたくないからだ。
やりたいことを貫いているだけ、自分のやりたいことをやらせてもらっているんだから、人に対してあれこれ言える立場になったわけじゃないし。
『あ、、また頭でぐるぐる考えてる、直さなきゃなぁこの癖。屁理屈な人間になりそう』
一人でいると、どうしても考えずにはいられなかった。
ほんとにいつか、認められる日が来るんだろうか、と。
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スヒョン(プロフ) - ゆみーるさん» ゆみーるさん、ありがとうございます！更新頑張ります！ (4月23日 3時) (
レス) @page49 id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆみーる - 続き楽しみにしてます! (4月20日 23時) (レス) @page46 id: 9521a509ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スヒョン
| 作成日時：2024年3月7日 0時
