「夢」 ページ23
ー佐久間ー
岩本「あれ、Aは？」
佐久間「え？俺の後ろに、」
つい先程まで話していたAは、俺の後ろを付いてきたはずだったのに、振り向くとその姿はなかった。
佐久間「あれ、？さっきまで一緒に居たのに、」
渡辺「おい、どうした？朝食(あさげ)にしようぜ」
岩本「翔汰、Aは？」
渡辺「え？起こしてから会ってないけどな」
阿部「なに？どうしたの？」
渡辺「ねぇ、A知らね？」
阿部「え？さっき居たでしょ」
佐久間「いや、、俺を起こしに来たって、さっきまで一緒に居たんだけど、、」
おかしいな。気配が消えれば、流石に分かるはず。でも、何も感じなかった。
いや、、そうだ、今朝会った時からだ、Aの霊力を感じなかったから、部屋の前にいたことも気が付かなかった。
違和感の正体は、、これか、？
向井「おはうさーん、、あれ、どしたん、みんな難しい顔して」
宮舘「どうした？」
目黒「ん、どうかした？」
全員が大広間の襖付近で立ち往生して居る。
阿部達は膳を持ち、俺達を避けながら部屋の中へ入って行った。
深澤「何してんの、」
岩本「A、勝手場の方に行ってないよな？」
深澤「え？来てないけど、どうかしたの？」
佐久間「いないんだよ、Aが、」
目黒「え？」
佐久間「ねぇ、」
俺の呼びかけに全員の自然が集まるのを感じた。
佐久間「誰か、Aの霊力、感じ取れる？」
俺以外のみんなが俺の言ってることがよく分かってない様子で、お互いに目を合わせつつ、それぞれ集中する様に一点を見つめたり、目を閉じてみたり、目を伏せてみるが。
向井「えっ、、俺感じひん、、」
目黒「、、俺も」
村上「俺も、、」
深澤「なんで、、」
みんな動揺した様子で、その場に立ち尽くしていた。
岩本「どういうこと？、」
佐久間「分からない。けど、今朝からずっと、違和感を感じてたんだ。なんか、何かが、変なんだ。」
渡辺「何かって、なんだよ、」
佐久間「なんか感じない？違和感。、、俺だけ？」
宮舘「違和感、、」
涼太はハッとしたような顔をして、中庭に飛び出して空を見上げた。
渡辺「どうした？」
宮舘「、、いない。」
深澤「なにが、？」
宮舘「フリカムイがいない。この刻限はフリカムイが結界を見張って居るはずなのに、」
岩本「そういや、鞍馬も部屋にいなかったな」
渡辺「あいつら今日見てないよな、、？」
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作者名：スヒョン
| 作成日時：2024年3月2日 22時
