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目黒「だから。覚えてないんだよ。説明のしようがないだろ。」
渡辺「じゃあ何か？寝てて無意識に二人揃って瞬間移動でもしたのか、」
目黒「かもな」
渡辺「そんなわけねぇだろうが」
目黒「本当に覚えてねぇんだ。なぁ、真都」
村上「うん。」
宮舘「Aは？」
『えっ？』
ついこの間まで、わたしをよく思っていなかった渡辺さんがなんの躊躇も無く救い出してくれたことに驚いていると、宮舘さんからの問いに思わず間抜けな声が出た。
『わたし、は、』
宮舘「なにか覚えてない？違和感とか、」
『違和感、、』
そう言われて、何か思い当たるような気がするけど、それがなんなのかわからない。
渡辺「お前も、布団に誰か入って来たら普通気付くだろうが、」
『だって、マタタビか玉藻かなって、思ったんだと思います、。たぶん、』
渡辺「多分て、」
宮舘「まぁまぁ、とりあえず朝食にしよう。みんなが待ってる。」
目黒「支度してくる」
村上「俺も」
はだけた着物を整えながら二人はわたしの部屋を出て行った、と思ったけど、真都さんはすぐに戻って来た。
村上「覚えてないけど、。ごめんね、驚いたよね。」
『驚きましたけど、大丈夫です、』
村上「、、、うん」
真都さんはやわらかく笑うと、目黒さんの後を追いかけて部屋を後にする。
宮舘「Aも、着替えて広間に来なね？」
『はい、』
宮舘さんは顔をぐっと近づけると、何か納得したように「うん」と頷く
宮舘「霊力戻って来ているみたいで安心した。食欲もあるといいけど」
渡辺「ほっそいもんな、」
『た、たくさん食べさせていただきます、』
宮舘「うん。」
渡辺さんが「早く来いよ、冷めちまうから」とひらひらと手を振りながら部屋を出ていく。
宮舘「ゆっくりでいいよ」
『え、でもみなさん待ってるんじゃ、』
宮舘「みんなまだとろとろ支度中だよ、急かすためにああ言ったの。」
『そうなんですか、』
宮舘「あわてずおいで。」
『ありがとうございます、』
宮舘さんもそう言うと部屋を出て、ぴっちりと襖を閉めて行った。
『はぁ、なんだか、、疲れた』
朝から一体、なんだったんだろう、
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作者名：スヒョン
| 作成日時：2024年3月2日 22時
