IDOL_3 (ページ49)

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『ラウールside』

ラウール「と、言うわけで、連れてきました」

『、、、。』

向井「何が？w」

ラウール「はい、椎名、言って」

『あの、実は、お芝居のアドバイスというか、、していただきたくて、、』

岩本「お芝居？なんで？」

『君の春になれたらって言うドラマに出ることになりまして、』

佐久間「え？！まじ？！」

『撮影自体は前から始まってるんですが、その、、行き詰まってしまいまして、、』

佐久間「待って！俺その少女漫画めっちゃ好き！」

『さすが佐久間さん、』

佐久間「もしかして、白川華、役、？」

『え、、すごい、なんで分かったんですか？』

佐久間「うわぁ！ぴったり！すげぇ！！まじかよ！」

『あ、でも、明日公表なので、』

佐久間「おけおけ、ネタバレはしないから大丈夫」

渡辺「で、アドバイスが欲しいって、なんで？」

『その、、片思いって、どんな感じなのかなと、』

阿部「ほぅ、」

『自分の恋心に気付くシーンがあるんですけど、その時の台詞と表情が、、』

目黒「ダメだったの？」

『NGを連発してしまいまして、、明日やり直しで、』

向井「あらー」

岩本「NG連発はきついなー、引きずっちゃうしね」

目黒「監督はなんか言ってなかった？」

『それが、、なにも、、』

深澤「なにも、ね、」

佐久間「うーん、よし、やってみよう！」

『やって、、？』

佐久間「多分、あそこでしょ？図書室のシーン」

『そこまでわかるんですか、？』

佐久間「まぁねー」

阿部「俺らネタバレになるじゃん」

深澤「そうだそうだー」

渡辺「てかさ、オーディションの時はどうしてたの？」

『その、、飼っていた犬が亡くなった時の事を思い出しながら、、』

岩本「へー、、なるほど」

と言うことは、つまり、椎名は人を好きになった事がない、、と言う事なんだろうか、、

佐久間「あれか、恋愛系特有の、ときめき顔」

『ときめき、顔？』

佐久間「ドキッ、、あ、、わたし、彼のことが、好き、、なんだ、。みたいな」

『ほぅ、、』

阿部「憧れの人とかに置き換えてみたら？」

『憧れの、、』

視線を上に向けて何か考えていたら椎名は、いきなりハッとして「そっか！」と笑顔で俺の方を見た

ラウール「ん？」

『分かった！そっか！ありがとうございます！！ちょっと、わたし、勉強してきます！！ありがとうございます！』

俺たちに何度もお辞儀をしながら、椎名は部屋を出て行ってしまう。

佐久間「、、え？」

渡辺「なんかわかんねぇけど」

宮舘「よかった、、よね？」