IDOL_3

「ドラマ」 ページ45

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『You side』



YouTubeの登録者数が、あれから爆発的に増えて、400万人を突破した1月。

いつものようにYouTubeにアップする歌やダンスを撮影していると、あっちゃんが慌てたようにスタジオに入ってきた。



山崎「椎名ちゃん！！」


『え、どうしたの、』


山崎「お仕事！ドラマの！来たよ！！」


『えっ、、えっ？！』


山崎「学園ドラマの、クラスメイト。メインキャストだよ！」


『え？！なんで？！』


山崎「方々の監督やドラマの制作の人に、オーディションの時の演技審査を資料映像として送ってたの。そしたら浅田監督の目に止まって！」


『マジですか、、。なんか、どうしよう、。大丈夫かな、』


山崎「大丈夫！！準備ちゃんとしようね！」


『はいっ！』


山崎「まずは、これ、撮影スケジュールと、台本、配役表も。顔合わせの前に、衣装合わせとメイクとか髪型決めと、ホームページとSNS用の撮影があるから。とりあえず、台本目を通しておいてね。」


『わかりました、、』


春から放送される「君の春になれたら」という漫画が原作の恋愛学園実写ドラマのミステリアスでクールな生徒会長役だった。

あっちゃんから「原作は絶対読んだ方がいい」と言われて、漫画全12巻をネットで取り寄せて全て読んだ。

あらすじとしては、内気な女の子が田舎から都心の高校に入学後、一つ上の先輩に一目惚れする。クラスメイトには幼稚園の時の幼馴染がいて、三角関係に悩まされながらクラスメイトや家族に支えられて青春を過ごすラブコメディだ。

少女漫画に良くある、咬ませ犬的な役の演出もなさそうだし、この漫画には「悪役」みたいな、主人公の恋路を邪魔する役割の役が一人もいない。そればかりか、クラスメイトが細かくフューチャーされて、高校生のリアルな悩みや苦悩を取り上げているから、クラスメイト役は全員実力派の若手俳優さんや女優さんばかりだった。

原作漫画を読み進めて思ったこと。
わたしの役所は結構主人公との絡みが多いし、最終的にはクラスメイトの一人といい感じになる展開みたいだ。

ドラマになってそれがストーリーに取り入れられるかはわからないけど、。



『ドラマかぁ、、。現場どんな感じなんだろう。人見知り炸裂しそう、、。』



共演者はみんな、ドラマや映画で現場慣れしている人ばかりだから、足を引っ張らないようにしないと、。

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