IDOL_3 (ページ35)

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「AGT」ページ35

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『You side』

『きたぁっ！アメリカ！』

大きなキャリーケースをゴロゴロと引っ張りながら、あっちゃんと空港のロビーの吹き抜けた天井を見上げた。

『うわぁ、ドキドキするっ！』

山崎「はしゃぎすぎ、」

『あれー、どこかなぁ、、』

周りを見渡すと大柄のダンディな男性がこちらに手を振っている。わたしも大きく振り返した。

山崎「あの人が、？」

『うん。お父さん！』

お父さんに駆け寄って行くと、お父さんはヒョイっと私を抱き上げた。凄い力。

父「ちょっと痩せたんじゃないか？」

『気のせいだよー』

父「いや、ダディはわかる。こっちにいる間にたくさん食べてもらわなきゃな！」

『お母さんは？』

父「家にいるか？って言ったんだけどな？はやく会いたいからって。車にいるよ。」

『そっか！あ、こちら、わたしのマネージャーしてくださってる山崎さん。』

わたしがあっちゃんを紹介すると、あっちゃんは荷物をおき、緊張気味にお父さんに挨拶をした。

父「そんな固くなるないでください、うちの子がお世話になっていて、お礼を言いたいのはこちらです。」

山崎「いえっ、そんな、」

『お父さん、あっちゃん、早く行こうよ、お母さんが待ってるから』

父「それはそうと、、」

『なに？』

父「その後ろの人たちは、、」

『あっ、、えっと、、ボディガードさん、』

父「えっ？」

『あ、ほら、日本で色々あったから。』

父「あぁ、、」

『ボディガードさん達は、別の車で付き添ってくれるみたい。まぁ、海外に来てまでって思ったけど、何があるか分からないから、』

父「そうか、、」

山崎「娘さんのことは、私達が守ります。お任せください。」

心配そうにするお父さんに、あっちゃんがそう言った。

父「よろしくお願いします、」

『行こう！！今日は久しぶりに家族でご飯でしょ！』

キーウエストにある家はそのままに、私がいる2日間、お父さんもお母さんもホテルで泊まってくれるらしくて、一緒にいられる。

あっちゃんは気を遣ってくれたけど、初海外のあっちゃんをアメリカのど真ん中で一人には出来ないから、同じホテルに泊まって、一緒に行動することになっていた。

今日は家族と過ごして、明日はAGT。