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『田中樹 side』
田中「あれ、椎名ちゃん？」
『あ、お疲れ様です、』
田中「久しぶりじゃーん！YouTube見てるよ！」
『ありがとうございます、嬉しいです、』
田中「YouTubeの撮影？終わったの？」
『今終わったところです』
田中「へー、楽しみだなぁ、」
ジェシー「樹何してんのー、あれ、AKIRAじゃん」
『お疲れ様です、』
ジェシー「んー、」
ジェシーは眉間に皺を寄せながらまじまじと椎名ちゃんの顔を見る。
『あの、、なにか、、』
田中「お前何してんの？w」
ジェシー「いやぁ、AKIRAってさぁ、パフォーマンスしてる時はあんなに表情豊かなのに、人と話す時途端に表情固くなるよね、なんで？」
『えっ、、そうですか？』
樹さんを見ると、うんうんと頷いている。
『ごめんなさい、無自覚です、』
田中「人見知りだしねーw」
ジェシー「ていうか、まだ事務所に寝泊まりしてんの？」
田中「お前、表情の話しどこ言ったんだよ、」
ジェシー「いや、なんかさ、ストレスとかかなぁって。どこに行っても事務所の人達の目はあるしさ。」
田中「あぁ、、ストレスね、」
『いえ、むしろ事務所の方が安心なんです。』
ジェシー「そう？ならいいけど。また倒れないようにね？無茶しちゃ駄目だよ。」
田中「休める時に休んで」
『ありがとうございます。』
ジェシー「じゃあ、俺たち帰るから、」
『あ、あの、、』
帰ろうとすると引き止められた。
『デビュー、楽しみです。』
さっきよりもだいぶ柔らかい表情で言った。
ジェシー「ありがとう」
田中「俺らも楽しみwじゃあね、椎名ちゃん」
荷物を持って、ジェシーと事務所を後にした。
ジェシー「相変わらず、オーラが凄かったなぁ、」
田中「分かる。只者じゃない感が溢れちゃってんだよな」
ジェシー「あんな顔もするんだよねー。もっと子供っぽくていいのに、」
田中「いや、なんかさ、俺らに対しての苦手意識とか人見知りとかそういう感じじゃない気がすんだよね」
ジェシー「なんで？」
田中「だって、オーディションの時はもっと、高校生！って感じだったし。」
ジェシー「あー、確かに」
田中「なんか、親しくなっちゃいけないって、思ってんのかな。」
ジェシー「家特定とかされると怖いしな、そりゃ」
田中「それもそうだし、俺らのことも考えてってことなのかな、」
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作者名：スヒョン
| 作成日時：2024年1月16日 23時
