IDOL_3 (ページ32)

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『YOU side』

翌日

滝沢「本当に心配したよ、」

『すみません、』

山崎「いやいや、椎名ちゃんは悪くないよ、」

『いいえ。危ない状況だと、ちゃんと見極めるべきでした。一人で帰るなんて、今後はしません。』

滝沢「事務所もちゃんと対策するから、」

『ありがとうございます、』

山崎「あ、そうだ！滝沢さん！YouTubeのフォロワー！100万人突破しましたよ！」

滝沢「え？！、もう？！」

『そうなんです、』

山崎「AGT！良いんですよね！！！！！」

滝沢「圧が怖い。」

『ダメですか？』

滝沢「だめってわけじゃない。俺が提示した条件だしな。」

『じゃあ、、』

滝沢「でも、危なすぎる。家特定されたばっかだぞ？今度こそ、何かあったらどうする」

山崎「それは、そうなんですけど、、」

『、、自作自演って言われてます。』

滝沢「え？」

『YouTubeを開札したその日に、あんなことがあったから、話題作りの自作自演だって。
話題になってます、Twitterで。』

わたしは自分のスマホの画面を滝沢さんに見せた。

滝沢「まじか、。」

『はい。なので、凹んだり逃げたり隠れたりするのは、逆効果だと思いまして。』

滝沢「え？」

『活動するために入ったのに、何もしないで閉じこもってるのは嫌です。やましいことがあるのかと疑われる原因にもなりかねないですし。』

滝沢「でも、なぁ、」

『それに、ファンの方がたくさんコメント下さってて、YouTubeに。
このくらいで負けてるようじゃ、ダメなんです、わたし。』

滝沢「、、お前は、、一体何歳なんだよ」

『え、15ですけど、』

滝沢「知ってるわw」

滝沢さんは呆れたようにため息をついて、私を見た。

滝沢「分かったよ。認める。海外行くなら色々準備いるからな。忙しくなるぞ。」

『っはい！ありがとうございます！』

滝沢「あ、あと、情報他の人に漏らすなよ。会社の人間でも。」

『わかりました！』

滝沢「あと、AGT行くまで、ちゃんとYouTubeの投稿もしろよ」

『勿論です！』

滝沢さんが去った後、あっちゃんと思い切りハイタッチをした。あっちゃんは元々AGTが好きだったらしくて、すごい喜んでくれている。

『あっちゃんパスポート持ってるの？』

山崎「パスポート、、、持ってない、」

『え、』

山崎「すぐ、もう今日取るから！」