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『佐久間side』




佐久間「俺のが参考になるかわかんないけど、」



横目でAKIRAの顔を見ると、じっとこっちを見てくれているから、そのまま話すことにした。



佐久間「元々はこんな性格じゃないんだよね。根暗っていうか、引っ込み思案で、」


『そんな風にはとても見えないです、』


佐久間「ありがとw
ジャニーズJr.をさ、もう10年以上経験してて、何回辞めようかなって思ったかわかんないよ。
仕事してて、去年もおんなじことやってる。1年間スケジュールが全く変わんないの。

俺って前に進めてんのかなって。
自分達ではどうしようもなくて、解決策もなくて、心が何度も折れかかってた。

踊るのは好きだったし、音楽もアクロバットも歌も、とりあえず体を動かすこととステージに立つことが好きだった。

でも人付き合いだけは苦手でさぁ。」


『とっても意外です。』



俺が自販機の横の壁に寄りかかって座ると、AKIRAは見下ろすのが失礼だと思ったのか、俺の横に少し間を空けて、コーヒーを両手に持ったままちょこんと座った。



佐久間「まぁ、嫌われるのが怖かったんだよね。
「俺は昔から人付き合い苦手だから」って言い訳してメンバーともコミュニケーションほとんどとらなかったし。

だから、まずは嫌われる勇気を持とうって思った。嫌われてもいい、失敗してもいい、グループのためになるなら何でもやろうって。」



そこまで言って、やってしまったと思った。支えてくれるはずのグループはAKIRAにとって、自分だけ1人残して辞めていってしまった人たちだ。



佐久間「あ、そう、、なんで笑ってるか、だったよね」



咳払いをして、少し話の方向を変える。



佐久間「なんでかぁ、改めて言われると難しいけど、笑がなかったら俺じゃないじゃん?笑顔=佐久間大介みたいな。」


AKIRAはこくんと頷いた。


佐久間「俺のモットーは、ポジティブ、元気、ハイテンション、つまりいつも元気ってことw
ネガティブなことが起こっても、味方次第でどうとでもなる。

何で笑うのかって聞かれると、まぁ、メンバーとファンのためだよね。だって、何千何万って人が俺らのこと応援してくれてるのに、笑わないって選択肢は俺にはないからさ。」


『ファンのため、、』


佐久間「AKIRAにもちゃんといるでしょ、応援してくれてる人が。見えないけどいるんだよ。

AKIRAを応援してない人の方は見る必要ないよ。
応援してくれる人を、愛してくれる人を、愛し返してあげればいいんじゃない?」

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作者名:スヒョン | 作成日時:2024年1月16日 23時

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