スノ担、マネになる。FINAL.

♯658 深澤side ページ8

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『深澤side』




立原「表の光が強いほど、

　 後ろにある影は濃く深い。


　 夢を希望を持てば待つだけ、

　 裏切られて、見捨てられて、、。


　

　 「自分が夢見て来た世界の裏側が

　 こんな地獄だって知ってたら、

　 あなたを守ってあげられたのに。

　 でも、わたしは不器用だし、

　 いつでも彼らの、貴方の味方でいたいから、

　 生まれ変わってもきっと、

　 同じことをするんだと思う。

　 ごめんね。

　 弱い姉ちゃんを許してください。」



　 メールが送られて来て、

　 急いで向かったけど、

　 間に合わなかった。



　 ジャニーさんは、泣いてくれた。

　 何もできなくて申し訳ないと言ってくれた。


　 でもあの重役連中は、

　 「それは残念だ」って、

　 薄笑い浮かべてた、、。

　 悔しいとか、憎いとか、そんなもんじゃない。

　 殺してやりたいって思った。

　
　 けど、ジャニーさんに止められた。


　 俺はすぐにJr.を辞めて、

　 ジャニーさんの力を借りて、

　 ジャニーズ事務所のスタッフとして就職した。


　 この事務所を、根っこから改善するために、

　 もう、あいつらのせいで、

　 誰かが犠牲にならないように。


　 何年もあいつらに媚び売って、

　 完全に信用させるために

　 なんだってして来た。

　 記事をジャニーさんが買い取ったことで

　 得たお金は、あいつらの隠し口座に

　 プールしてある。

　 記者とのつながりの証拠も掴んだ。


　 後一歩って時に、

　 雪襠が現れたんだ。


　 初めて雪襠に会った時、姉貴と重なったよ。


　 去年の滝沢歌舞伎の場当たり、

　 なんの躊躇もなく

　 落ちて来た照明から渡辺助けたろ。


　 姉貴も、そういう人だった。

　 自分より人のこと、というか、

　 人のことしか見えてない。


　 人を守るために

　 あんなに強くなれるのに、

　 自分のことになると

　 優しさが邪魔して弱くなる。


　 またおんなじ事が起こるって思った。


　 それまでも雪襠に対して

　 重役の息がかかったスタッフが、

　 子供みたいな嫌がらせをしていたが、

　 雪襠は何も言わずに耐えてた。

　 案の定、パーティーで対立して、

　 重役連中は本格的に潰しにかかった。」

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