スノ担、マネになる。7

♯302 「好きだよ」 ページ2

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『雪襠side』




今日も無事に滝沢歌舞伎の本番を終え

みんなを見送ってから仕事を済ませて

一足遅くホテルに向かう

夕方まで降っていた雨が止んで

街灯の光を道路が反射して

キラキラ光っていた




雪襠「お腹すいたぁ、、

　 何かさっと食べて帰ろうかな、

　 それともコンビニでなんか買っていくか」



そんな事を考えながら夜道を歩いていると

足音が聞こえて来て

後ろから肩をとんとんと叩かれる


びっくりして勢いよく振り返ると

メガネをかけた色白の、

深く帽子を、、被り切れていない、

見慣れた顔




雪襠「ふっか、、さん？」


深澤「ごめんっ、びっくりさせちゃった？」


雪襠「びっくりした、、」


深澤「ごめんごめんっ、

　 まさかそんなに驚くとは思ってなくてさ、」


雪襠「夜道で急に肩叩かれたら誰だって驚くよ

　 声かけてくれたらいいのに、」


深澤「本当ごめん、

　 向こう側の歩道歩いてたんだけど

　 A見かけたからさ

　 走って追いかけちゃったw

　 え、ねぇ大丈夫？」



思った以上にびっくりしたのか

わたしの心臓ばバクバクと音を立てているように速い



雪襠「大丈夫w」


深澤「今帰りだった？」


雪襠「うん、ふっかさんは？1人で何してるの？」


深澤「んー、飯でも食おうかなって

　 夜飯まだだから」


雪襠「そうなんだ、」


深澤「ねぇ、一緒に食いに行かない？」


雪襠「え、大丈夫かなぁ、」


深澤「大丈夫、すぐそこだし、」


雪襠「いやいや、そういう問題じゃ」


深澤「ほら、変装もばっちり」



帽子にメガネをかけていて、

さらにマスクをするふっかさん



雪襠「いや、なんか逆に目立つんだよね」


深澤「えー？そう？」


雪襠「しかもなんていうんだろ、、

　 シルエットがふっかさんなのよ、」


深澤「なんだよそれw

　 いいから行くよ！ついて来て！」



なんだか楽しそうなふっかさんは

宿泊しているホテルとは逆の方に歩き出した



深澤「てか、いつも1人で歩いて帰ってるの？」


雪襠「うん、そうだけど？」


深澤「タクシーとか使いなよ、危ないよ？」


雪襠「歩ける距離だもん」


深澤「そうだけどさ、

　 不審者とかいるかもしれないでしょ。

　 世の中物騒だよ？」


雪襠「さっきのふっかさんみたいな？」


深澤「見た目はね、、じゃねぇよ馬鹿っ！w

　 本気で心配してんですけど？」


雪襠「大丈夫だって！w

　 小さな子供じゃないんだからぁ」

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