姫枠なんて聞いてないっ！ｰ2ｰ

「脳ある姫は拳を隠す」 ページ10

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『岩本side』



制服に着替えた白雪が帰ってきて


白雪「目黒くん、ジャケットありがとう。」


目黒「うん。」


目黒にジャケットを返した白雪を見て

なんとなく聞いてみた


岩本「白雪さ、俺たちが探しに来るまで

　 部屋で待とうって思わなかったの？」


白雪「そ、、それは、、」


ラウール「生徒会の誰かが同じ目に遭ってるかもって

　 心配になったんだよねー？w」


目黒「全く、それで自分が怪我したら元も子もないのに

　 無理しすぎなんだよ。」


なるほどね、

病院の行き帰りに

車ん中で説教されてたんだろうな


白雪「いや、、今になればわかりますけど、

　 あの時は、その、、必死で、。」


岩本「だからってガタイの良い男相手と

　 素手で戦うなよ。」


白雪「すみません、、。

　 行かせてくれそうになくて、、」


岩本「てか、あいつらが本当にヤバい奴なら

　 ほんとに危なかったんだぞ？」


阿部「十分やばそうだけど？」


岩本「いや、確かに武道やってるしデカいし、

　 でも、たぶん生身の人間と戦うのじゃ

　 訳が違うんだよ。


　 あいつらは大会は出てるけど、

　 命の危険を感じることはない。


　 だから攻撃する時、

　 無意識に躊躇が生まれる。


　 でも、それがもし慣れてる奴なら、、。」


白雪「、、、。」


岩本「脅すみたいで嫌だけど、

　 もう1人で無理しないで。


　 俺たちを思ってくれることも

　 助けようとしてくれることも

　 もちろん嬉しいよ？」


白雪「、、はい、。」


岩本「けどね、、

　 さっき翔太が言ったみたいに、

　 エレベーターで白雪を見た時、

　 マジで焦った。怖くなった。

　 俺たちに、心配かけたい訳じゃないでしょ？」


白雪「はい、、。」


岩本「だから、今後は勝手に戦わないこと。
　
　 まずは、助けを待つ。

　 自分の身に危険を感じたら仕方ないけどね。」


白雪「はい。」


岩本「あと、もう一つ、これはみんなにも

　 知っててほしいんだけど、

　 今回あいつら倒したのは

　 俺ってことになってるから。」


渡辺「手柄横取りか。」


岩本「ちげぇよ、馬鹿な連中が

　 勝負挑みにきたりするかもだろ。」


深澤「ヤンキーマンがみたいだけど、

　 実際あるんだよねー、これがw」


向井「まじすか！」

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