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わたしさえ、生まれてこなければ、
こういうことは起きなかったかもしれない。
父上が死ぬことも、母上が死ぬことも、朱雛院家のみんなが殺されることも、廉や流星がわたしのために危険な目に逢うこともなかったかたらしれないのに、、、
わたしは、なんのために、生まれてきたんだろう。
なんのためにここまできたんだろう。
いっそあの時、、生きることを、諦めていれば、
『っ！』
わたしはハッと目が覚めて、布団の上にいた。
『はぁ、、、はぁ、、、』
どっと疲れるほどの夢、手が震えていた。額には少し汗が滲んでいて、手で拭うと同時に頭を抱えた。
玉藻「大丈夫かい？」
左の方を見ると九尾の狐の玉藻が居たし、布団の端には猫又のマタタビが寝ていた。
『夢じゃ、、ないんだ、、』
夢であってほしい。無理な願いだった。
玉藻「もう夕刻だよ」
『わたし、そんなに寝てた？』
玉藻「寝てたというより、気を失ってたの方が近いかね。霊力を使い過ぎだんだ。」
『はぁ、。』
玉藻「お腹、空いてないかい？」
『いえ、。』
玉藻「でも、、何も食べてないんだろ？あれから」
『でも、不思議とお腹は空いてません。』
玉藻「妖憑きはある程度食べなくても死なないけどね、身体は人間なんだから、しっかり栄養は補給しなくちゃ。」
『、、、そうなんだ、。そういうことなら食べなきゃ。』
玉藻「運んできてやるよ、待ってな」
玉藻はそういうと部屋を出ていってしまった。
マタタビ「悪い夢でも見たのかい？」
『悪い夢、、なら良かったんだけど、。』
マタタビ「、、、まぁ、今日はしっかり休みなよ。ここに来るまで大変だったろ？」
『、、、ありがとう。あ、あの、みなさんは？』
マタタビ「あー、まだ仕事じゃないかね？ご飯を食べたら、辰哉が背中の傷手当するって言ってたよ。」
『、、、うん。』
マタタビ「どうした？まだ具合悪いかい？」
『ううん、そうじゃ無くて。わたし、ここにいていいのかな？迷惑じゃないかな、、。
わたしのせいで、家族も、、みんなも、、』
マタタビ「違うよ、あんたは何も悪くない。今は、体を休めることだけ考えてればいいよ。」
『、、、うん』
玉藻「はい、持ってきたよ。たんとお上がり。」
茶碗一杯の白いご飯と、お味噌汁と、大きなお魚とお漬物が並んでいて、さっきまで空いていなかったお腹が急に鳴り始める。
玉藻「ははっ、お腹は正直だろ？」
『ほんとだね、』
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Asura(プロフ) - ありがとうございます！楽しみなしてます😆 (6月9日 1時) (
レス) id: 79a3f00215 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - Asuraさん» はじめまして！コメントありがとうございます！まだ続編移行しておりませんので、しばしお待ちください！移行しましたら移行先貼りますね😊 (6月8日 1時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
Asura(プロフ) - 初めまして！スヒョンさんのお話大好きです❤️いつも更新楽しみにしながら読ませていただいてます😆突然なのですが、続編の移行先はどこになりますか？ (6月8日 0時) (レス) id: 79a3f00215 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - 39ra1sh0wさん» コメントありがとうございます！usermho6x4ya37←こちらになります！作品名検索でも出てくると思います！ (6月7日 22時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - はなさん» はなさんコメントありがとうございます！嬉しいです😊 (6月7日 22時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スヒョン
| 作成日時：2023年4月22日 2時
