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ー『雪乃屋大広間』ー佐久間ー
目黒「俺は、かぐやが嫌いだ。」
蓮がそう呟いた時、開けっ広げだ大広間の襖から見える中庭に突風と大きな羽音と共に紅色の鳳が姿を現した。
鳳の名前はフリカムイ。そしてその背中には臙脂色の着物を着た涼太が座っていた。
渡辺「涼太、どうしたんだよ」
涼太はフリカムイの背中に乗ったまま、問いかけた翔太に答える。
宮舘「フリカムイが森の方で嫌な気配を感じるって言うから様子を見てきたんだ。」
佐久間「森、、」
岩本「それで？どうだった？」
宮舘「酷曇がどんどん濃くなってる。あんなの初めて見たよ。一体何が起こってるのか・・・」
深澤「まさかあいつ、また森に、」
阿部「え？何のために？」
深澤「それは、わかんないけどさ。」
犬神「自ら進んで森の中に赴くとは、なんと無能な。」
マタタビ「あんたに言われたくないと思うけどね。」
犬神「なに？もう一度行ってみろ」
玉藻「やめなさいな、こんな時に。」
岩本「んー、、鞍馬、どう思う？」
照そう呼びかけると、照の影から大きな天狗が姿を現した。照に憑いた妖は鞍馬天狗。大きな体に大きな烏の羽を背負い、人間のような姿をしている。
鞍馬「うん。３日前から妖が見えるようになったと言うのが誠ならば、妖を見慣れていないと言うことだろう？」
岩本「そうだな。」
鞍馬「背中の傷を付けられた時は、まだ黒い何かというだけの認識しかできぬほど妖が見えていなかった。妖が見えるようになったとは言っても、大介殿らの話を聞く限り、この朧に来るまではまともに妖が見えていなかったということになる。」
深澤「まぁ、玉藻達を見た時かなり驚いてたしな。」
岩本「どういうことだ？」
鞍馬「妖が見えるのは、産まれ持っての才能。成長と共に見えるようになるもの。人間や妖に触れ、段々と焦点が合っていくように徐々にぼやけていた輪郭が洗練されていくものだ。だか、あの者の言うように急にその目が開眼したとしたら、突然はっきりと見えるわけでは無いとわしは思う。」
渡辺「ん、、つまり？」
阿部「この朧に来て、マタタビや玉藻に触れて会話を交わし、妖の存在を目の当たりにしてはっきり見えるようになったと。」
鞍馬「そうだ。ならば、森の中の濃い酷曇も、先刻とは異なって、今ならばはっきりと見えよう。」
岩本「・・・」
マタタビ「大介、あたしはあの子を助けに行くよ。」
佐久間「マタタビ、」
玉藻「辰哉、悪いけどあたしも行かせてもらう。」
深澤「・・・」
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Asura(プロフ) - ありがとうございます！楽しみなしてます😆 (6月9日 1時) (
レス) id: 79a3f00215 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - Asuraさん» はじめまして！コメントありがとうございます！まだ続編移行しておりませんので、しばしお待ちください！移行しましたら移行先貼りますね😊 (6月8日 1時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
Asura(プロフ) - 初めまして！スヒョンさんのお話大好きです❤️いつも更新楽しみにしながら読ませていただいてます😆突然なのですが、続編の移行先はどこになりますか？ (6月8日 0時) (レス) id: 79a3f00215 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - 39ra1sh0wさん» コメントありがとうございます！usermho6x4ya37←こちらになります！作品名検索でも出てくると思います！ (6月7日 22時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - はなさん» はなさんコメントありがとうございます！嬉しいです😊 (6月7日 22時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スヒョン
| 作成日時：2023年4月22日 2時
