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『いったぁ、、』
気がつけばわたしは森の中に倒れていた。落ちた時、枝木が体に当たってしまったのか、そこら中にかすり傷がついていた。
それにしても、なぜ急に式神が消えてしまったんだろう。もしかしたら、廉に何かあったのかも知れない。
『どうしよう、、』
手に握りしめたままの破れかけた手紙を大事に折りたたんで巾着の中にしまう。完全に方向も見失ってしまった。
それでもじっとしているわけにもいかなくて、足を進めてみると小さな川が見えた。
『傷口を洗って着物も変えなきゃ、。』
流れる水を手で掬って傷口を優しく洗い、廉が渡してくれた着物を出した。男物の着物と袴。確かに私が今来ているような処刑用の白い着物では森の中であまにりも目立ってしまう。
白い着物は追手が来た時にバレないように土の中に埋めた。袴を履いて髪を後ろで束ね、荷物を持ち、川沿いに歩こうと足を踏み出したその瞬間だった。
「そんな格好をしても無駄だ。」
聞き覚えのある声、幼い頃に聞いたことがある声だ。
振り返ってみると、
『流星、、』
廉の兄である流星が立っていた。
私と同じ年に産まれた陰陽師、安倍家の人間だ。
「着物ばかりそうしたところで、追手はすぐに見つけるぞ。」
そう言いながら、こちらに向かって歩いてくるのを
『止まれっ！』
咄嗟に巾着の中にある刀を手に取って前に突き出しながら流星が近寄るのを止めた。
「、、、。なんの真似だ。」
『お前も私を騙したなっ！もう、陰陽師の人間は誰も信用できない！』
「刀を下ろせ。振り方も知らぬくせに。」
『五月蝿い！！廉が、、一人で私を庇ってくれた、。一人じゃすぐに殺されてしまう、、。そんなの時に、なんでここにいるの！』
「その廉に頼まれて来たんだ！」
『えっ、、どういう、』
「静かに、、追手がすぐそこまで来てる。まだ陰陽寮の奴らが察知できる場所にいるんだ。ここを離れるぞ。」
戸惑う私の手を取って走り出そうとするけど、私はそれを振り払う。
『そうやって陰陽寮に戻すつもりじゃ、』
「、、弟が、命張って成そうとしたことを、邪魔すると思うか？」
『えっ、、廉は、』
「生きてる。死にかけてるがな。そんな時に、お前の心配ばかりしてたよ。朧まで行くんだろ？俺の式神を使え。」
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Asura(プロフ) - ありがとうございます！楽しみなしてます😆 (6月9日 1時) (
レス) id: 79a3f00215 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - Asuraさん» はじめまして！コメントありがとうございます！まだ続編移行しておりませんので、しばしお待ちください！移行しましたら移行先貼りますね😊 (6月8日 1時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
Asura(プロフ) - 初めまして！スヒョンさんのお話大好きです❤️いつも更新楽しみにしながら読ませていただいてます😆突然なのですが、続編の移行先はどこになりますか？ (6月8日 0時) (レス) id: 79a3f00215 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - 39ra1sh0wさん» コメントありがとうございます！usermho6x4ya37←こちらになります！作品名検索でも出てくると思います！ (6月7日 22時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
スヒョン(プロフ) - はなさん» はなさんコメントありがとうございます！嬉しいです😊 (6月7日 22時) (レス) id: 923ba31eb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スヒョン
| 作成日時：2023年4月22日 2時
