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「グループですか…」
俺には縁のない話だった。今のオレゴンTC、これまで体育会の部活、高校の部活、中学のクラブチーム
どこかチームには所属していても、グループという意識はなかった。
陸上競技というスポーツ上、個人で戦う競技という特性だったためか
団体で戦うことに慣れてすらもない。
もちろん駅伝は団体競技に値するだろうが、あれも一種、自分の区間は個人戦だ。
同じ時間、その一瞬一瞬、誰かと共に戦うことが今までなかったからこそ
「グループ」とはと考えてみてもイマイチピンとこない。
強いて言えば、小学生の時の野球くらいの経験値だ。
小学生こそ、チームプレーってよりも誰が速い球を投げれて、誰が遠くへ飛ばせて
誰が速く走れるかの個人の能力に頼りがちだと思うが。
だからこそ、関ジャニ∞で共に１５年弱戦ってきた錦戸さんたちを考えみると
想像だけで体が強張った。
１５年、同じメンバーで戦い続けることがどんなに大変なことか。
そんなこと安易に想像できた。
でもその大変さについては安易には想像つかなかった。
「このまま一生、７人で関ジャニ∞で年取っていくんやと思ってたわ。
爺さんになっても、全力前進ジャジャジャジャーンって歌ってくんやと思ってたわ」
寂しそうに話す錦戸さんに、かけられる言葉、正しい言葉が見つからなくて
どんなに考えて、喉から発せようとしても、どれも間違いなような気がして
この手持ち無沙汰を黙ってビールと一緒に飲み込むしかなかった。
いつのまにか、肉の焼ける音は、もう聞こえなかった。
「それ、あいつは知ってるんですか？」
「大倉が言うてへんかったら知らへんな」
錦戸さんにかける言葉を探すが、見当たらない。
こういう時、どういう言葉をかけて欲しいのかすら分からない。
だから目の前に積まれた肉を見つめるしかない俺に
錦戸さんも言葉を待つそぶりもなく、また数枚、あみの上に肉を置いた。
「たんぱく質、大事やろ？」
そう言って得意の目尻を下げてまた一枚肉を置いた。
ハッとして慌てて食べる俺を見て
また少し、錦戸さんの目尻が垂れた。
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倉藤 紅(プロフ) - 裕愛さん» コメントありがとうございます！思い出していただいて嬉しいです！これからもよろしくお願いいたします！！！ (2018年11月19日 11時) (
レス) id: 01b9790830 (このIDを非表示/違反報告)
倉藤 紅(プロフ) - 日比野さん» お久しぶりです！コメントありがとうございます！私もニュース見て、これは！と思って何年かぶりに書いてみようと思いました！ (2018年11月19日 11時) (レス) id: 01b9790830 (このIDを非表示/違反報告)
日比野(プロフ) - お久しぶりです！大迫選手のニュース見て真っ先に前作のことを思い出しました！新作嬉しいです(*´ω｀*)更新楽しみにしてますね(*'v`*) (2018年10月13日 11時) (レス) id: 6fa9304ad0 (このIDを非表示/違反報告)
裕愛(プロフ) - 初めまして！大迫選手の話聞いた瞬間この小説（前作）のこと思い出して占ツクに戻ってきたらこれが更新されてたので見返しにきました(*^^*) 前作同様更新楽しみにしてますね〜(*^^*) (2018年10月12日 12時) (レス) id: 75d0939102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：倉藤 紅 | 作成日時：2018年10月10日 3時
