10.廃校 ページ10
〈A Side〉
いくら実践が大事とはいえ、廃校に出向くのはあまり気分の良いものとは言えない。
私達の通う呪術高専と似たような作りの校舎なら尚更だ。
今にも抜けそうな木の床。
少し触れただけでボロボロと剥がれ落ちる壁。
そして、どの教室も朽ちた光景が広がっている。
だから嫌なんだ、廃校での任務は。
高専に戻った時、呪霊達の姿を思い出してしまって気持ち悪いから。
「てか、あんま呪霊いねーな」
「いないと言うより、低級の雑魚が私達の呪力に反応して
出て来られないと言った方が正しいね」
「雑魚なら、いないも同然だろ」
今回ばかりは五条の言う通りだ。
彼ら特級術師だけでなく、私でも簡単に倒せるような呪霊しか確認できない。
狙う一級呪霊はまだ奥か…。
そう私は油断していた。
「危ない！！」
刹那、聞こえた夏油くんの声に、思わず頭を両手で抱えるようにして守る。
手が頭に届いた0.5秒後、おぞましい気配が頭上を通った。
「！」
呪力の移動先を目で追うと、そこには呻き声をあげながら宙を舞う
龍のような形体の呪霊が4体いた。
「デケェ呪霊二体は俺と傑が追う！小さい奴らは任せたぞ！」
「了解！」
五条は術式の展開を始め、夏油くんは複数の呪霊を解放する。
私も負けていられない。
特級ではないけれど、向こうの大型呪霊と比べれば弱いはずだ。
術式を使い地道に戦っていく。
呪力はあまり多くないが、その分体力は持ち合わせている自負がある。
よし、残りもう一体。
一体目と同じ工程を踏んで倒せばいける。
そう確信して、足に力を入れ直した瞬間。
目の前を浮いている小さな呪霊は、元の大きさの数倍、
ましてや五条達が戦っていた大型呪霊よりも一回り大きくなった。
「…え、やば」
ほんの一瞬、その大きさに圧倒された隙に、
私の身体は呪霊によって叩き飛ばされた。
不味い、身体のあちこちが痛い。
硝子の反転術式、やっぱり私も習っておくべきだったかな。
恐怖と痛みで、地面に転がった私の身体は言う事を聞かない。
あっという間に呪霊は私の真上に飛んできて、
その鋭く尖った鉤爪を振りかざし…。
「っ！」
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桜都葉(プロフ) - エーミールさん» 直ってます直ってます！！すいません、お手数おかけしてしまいまして…！！これからも、応援してますね！！ (3月20日 22時) (
レス) @page3 id: 16abf5aa00 (このIDを非表示/違反報告)
エーミール(プロフ) - 桜都葉さん» イマイチ占ツクの名前設定について理解しておらず…只今設定し直しました！大丈夫ですかね…？ (3月20日 21時) (レス) id: 7ca7fd7c36 (このIDを非表示/違反報告)
桜都葉(プロフ) - 勝手ながら、ご指摘させていただきます…！夢主の名前は、( )を付けて(名前)としないと、名前に変換されませんよ…！お話、すごく面白いです！更新楽しみにしてます！ (3月20日 16時) (レス) @page3 id: 16abf5aa00 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - しろりんさん» ごめんなさい！私の確認不足でした…書き換えておきます><: (3月14日 17時) (レス) id: a0318775f1 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - さしす組が高専の時はガラケーだから、PayPayのアプリは無いですよね？ 😮´- (3月14日 17時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きょん | 作成日時：2024年1月31日 15時
