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8.息子 ページ8

〈五条 Side〉

「何であんなことしたんだよ?傑らしくねーな」

「体が勝手に動いていたんだ」

「格好良く言ったって罪は軽くならねーぞ」


目の前にいる俺の親友は、珍しく拗ねていた。

しかも子供のように、そっぽを向いて。

本当にお前らしくない。

確かにこいつは冷静でありながら何処か熱いところのある奴だと思っていたが、
まさか女を襲うなんて思いもしなかった。


「言っておくけど、あれは襲ってないからね」

「俺の顔色伺いながら言うなよ、ダッセェ」

それにしても、傑が(夢主)のことが好きだったなんて。

相談も受けなかったし、ましてやそんな気配も感じなかった。


「いつからAの事好きなんだ?」

「勘違いしないでくれ。私は彼女の事を好きなんじゃない」


そういや、過去に女にモテすぎて女性不信になったって言ってたな。

…それにしては。


「顔、赤いけど?」

「煩いぞ、悟」


良い意味でも悪い意味でも、こいつが取り乱すなんて事見た事なかった。

だから、余計に驚きを隠せない。

自覚はないみたいだけど、傑の奴、相当Aにお熱いようだな…。


「まあ、頑張る事だな。先ずはそのどうでも良いプライド捨てろよ。
じゃねーと、一生結婚できねーぞ」

「呪術師を目指すのなら、結婚なんてはなから諦めているよ」

「それでもだよ。好きになるのは悪い事でも何でもない。だろ?」

「お前に納得させられる日が来るなんてね」

「うるせーよ。てか早く帰るぞ。今日は傑の奢りな」

レジに着くと、傑はしっかりと俺のパフェの分も支払ってくれた。


「レシートは大丈夫です」


こいつ、前レシートはちゃんと保管して帳簿つけてるって言ってなかったっけ?


店を出て、高専への帰り道、親友に尋ねる。


「なぁ傑、お前なんで今さっきレシート受け取らなかったんだよ。
帳簿つけなくなった訳?」

「だって嫌だろ。帳簿を見る度に、今日の彼女への失態を思い出してしまうなんて」


少し溜めると、こいつは爽やかな笑顔で言い放った。



「___それに、あの時のAを思い出すと、私の息子が反応して困るからね」


キッショ。

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設定タグ:呪術廻戦 , 夏油傑 , さしす組   
作品ジャンル:アニメ
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桜都葉(プロフ) - エーミールさん» 直ってます直ってます!!すいません、お手数おかけしてしまいまして…!!これからも、応援してますね!! (3月20日 22時) (レス) @page3 id: 16abf5aa00 (このIDを非表示/違反報告)
エーミール(プロフ) - 桜都葉さん» イマイチ占ツクの名前設定について理解しておらず…只今設定し直しました!大丈夫ですかね…? (3月20日 21時) (レス) id: 7ca7fd7c36 (このIDを非表示/違反報告)
桜都葉(プロフ) - 勝手ながら、ご指摘させていただきます…!夢主の名前は、( )を付けて(名前)としないと、名前に変換されませんよ…!お話、すごく面白いです!更新楽しみにしてます! (3月20日 16時) (レス) @page3 id: 16abf5aa00 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - しろりんさん» ごめんなさい!私の確認不足でした…書き換えておきます><: (3月14日 17時) (レス) id: a0318775f1 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - さしす組が高専の時はガラケーだから、PayPayのアプリは無いですよね? 😮´- (3月14日 17時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きょん | 作成日時:2024年1月31日 15時

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